失敗しないサーバ仮想化導入術:仮想化の最新動向と求められる要件の変化
仮想化の本番フェーズを迎えて、導入基準は「信頼性」「可用性」重視に。
導入後の「性能」「障害対応」に課題
今や既に多くの企業がサーバの仮想化に取り組んでいることだろう。サーバの仮想化が進むにつれて、ユーザが仮想化を導入するための選定基準に変化が見られるようだ。具体的にいうと、従来は導入実績などが重視されていたのに対し、今日では仮想マシンの信頼性や可用性を重視する傾向がより鮮明になってきたのである。
背景には、これまで試験的にサーバ仮想化に取り組んできた企業が、いよいよ本格稼働へと足を踏み出したことがある。本番になれば扱うデータ量もこれまでとは比較にならないほど多い。また、基幹業務に適用するとなると、業務を停滞させることは許されず、データ変動や障害への対策も必要になる。この結果、信頼性や可用性といった項目に対する優先順位が高くなってきたというわけである。
また、いざ本番を迎えた段階で、期待した性能が出なかったり、障害に適切に対応できなかったりするケースもあるようだ。特に、仮想マシンの性能に関しては、まだ十分な検証結果がないこともあり、試験運用時には問題がなかったのに本番稼働後に問題が顕在化することもある。こうした最悪の事態を避けるには、どのようにすればよいのだろうか。

図1 サーバ仮想化が本番フェーズを迎えた結果、考慮すべき点が変化してきた
導入前の調査・分析がサーバ仮想化の正否を大きく左右
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