サイバー攻撃対策はもはや「経営」の重要課題!未知の脅威を「自動防御」せよ

サイバーセキュリティ対策は「経営」の重要課題に
2015年12月に経済産業省が発表した「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」。このガイドラインでは、「サイバーセキュリティ対策をする上で最も重要なのは経営者の認識であり、経営者がリーダーシップをもって取り組まなければ、企業は社会的責任を果たせない」と明記されている。サイバーセキュリティ対策は、リスクマネジメントやコンプライアンスに直結するため、企業経営における重要課題になっているのだ。しかし、この社会的責任を企業が果たすためには、解決しなければならない課題がある。サイバー攻撃が日々複雑・巧妙化する中で、従来の対策では防げない新たな脅威への対応だ。例えば、シグネチャベースの防御はすでに限界を迎えている。サイバー攻撃で使われるマルウェアの多くは特定のターゲット専用に作られるため、シグネチャでは検知することは不可能だ。
こうした状況で、企業はどのような考え方でセキュリティ対策をすべきなのか。トーテックサイバーセキュリティ研究所 所長 藤原礼征 氏は次のように説明する。
「サイバー攻撃における攻撃者の行動をモデル化した『サイバーキルチェーン』という考え方があります。これは、サイバー攻撃を『偵察』『武器化』『配送』『攻撃』『インストール』『遠隔操作』『目的の実行』の7つのフェーズに分け、フェーズごとに対策を立てることで、チェーンを破壊して攻撃を食い止めようとする考え方です」(藤原氏)
このキルチェーンという言葉はもともと軍事用語。現在のサイバーセキュリティ対策は、軍で使われる考え方を適用しなければならないほど深刻だ。従来の仕組みでは検知できない未知の脅威に対して、企業はどのような対策をすべきなのだろうか。
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