企業に足りない「適切なデータ保護」、“複雑化”や“分散化”に正しく対処するには
複雑化するシステム、データのサイロ化とバックアップが問題に
ビジネスのデジタル化は、いまや企業規模に関わらず重要な取り組みだ。デジタル化を担う「データ」を扱う環境も整いつつある。ネットワークの進化とモバイルデバイスの普及により、企業が扱うデータの価値や種類、そしてその量が飛躍的に増大したのだ。データを扱う上で最も大きい武器はクラウドだ。「Amazon Web Services(AWS)」や「Microsoft Azure」などのパブリッククラウドを活用すれば、従来は大手企業しか利用できなかった高度なデータ処理や分析機能も活用できる。クラウドを使えば、大量のデータを低コストで保存することも可能だ。以前は捨てていたデータも「取りあえず保存しておく」企業は少なくない。この傾向は今後さらに加速するだろう。
また、ハイパーコンバージドインフラ(HCI)の普及も大きい。ストレージ、ストレージネットワーク、サーバの3層構成のシステムを仮想化技術によって1つにまとめたHCIは、IT管理者の運用負荷を劇的に下げるとともに、システムの拡張性を高めた。現在、HCIは中堅中小企業にも広く活用されている。
ただし、こうした変化の中で、見過ごされがちな問題がある。それが「バックアップ」だ。企業が扱うデータの量は増大している。同時にデータの保存場所は、クラウドやHCI、従来のレガシーなインフラへと分散化し、サイロ化しているのが現状だ。
にもかかわらず、多くの企業は、かつての物理サーバが主役であった時代のバックアップ環境から脱却できていない。もしくは、クラウドにデータ保存することをバックアップと思い込んでいたり、「HCIではバックアップは必要ない」と思い込んでいたりするケースも見受けられる。
パックアップは「BCP(事業継続計画)」「DR(災害復旧対策)」の基本。そこがおろそかになれば、いくらクラウドやHCIを活用しても、万が一のとき、事業を存続することはできない。こうした状況は、企業規模に関わらず極めて危険だ。なぜ対応は難しいのか。そしてバックアップ基盤を再構築し、「適切な業務継続」を実現するには何が必要なのだろうか。
・適切な業務継続には何が必要か
・適切に業務を継続する上で本当に「使える機能」とは
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・仮想化基盤の移行に備える方法
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