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- 2024/05/24 掲載
営業利益は驚異の5兆円、最強トヨタに何があった? 円安だけじゃない「好決算」の理由
トヨタ過去最高の営業利益、「円安」の影響はどれくらい?
過去最高の営業利益を達成したトヨタですが、前年比で見ると販売台数の伸び率は7%に留まるにも関わらず、営業利益は2023年度2兆7,250から5兆3,529億円と、2倍となっています。他社の状況と比較しても、営業利益の伸びは抜きんでるものがあります。この営業利益の高さの理由はどこにあるのでしょうか。
最初に考えられるのはやはり為替変動の影響でしょう。実際に、昨年(2022年4月~2023年3月)から今年(2023年4月~2024年3月)にかけて、ドル円は10円ほど円安に進んでおり、こうした為替の影響により、トヨタに限らず日本の自動車メーカー各社の利益は大幅に増えています。
しかし、トヨタの決算資料によると、為替変動による営業利益の増加分は6,850億円とされています。金額自体は大きいのですが、営業利益が2倍になるほどの押上げ要因となっていないようです。
一方、ほかの要因としては、資材価格が高騰する中でも原価改善の努力を進め、前年比でプラス1,200億円、またそのほかの取り組みによりプラス2,029億円を上乗せできたと発表しています。
これらの影響をすべて合算すれば、約1兆円の押上げになりますが、それだけでは5兆3,529億円は達成できません。残り約2兆円の利益はどこからきているのでしょうか、何が理由でここまで伸びているのでしょうか。 【次ページ】「営業利益」爆増の理由(1):どの地域で何が売れた?
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