記事 見える化・意思決定 なぜトヨタは売上規模数十倍だったGMとの「差額」を集計したのか 2014/10/03 前回、さまざまな「見える化」について紹介したが、今回は目標達成に必要なトップとの“差額”を見えるようにすることの大切さについて触れてみたい。「目指せ日本一」「目指せ世界一」という目標を掲げる企業は少なくないはずだが、では自社とトップとの「差額」をどこまでみんなに見えるようにしているかというと案外少ないのではないだろうか。トヨタの原点、それは世界ナンバーワン企業GMとの差額を知ることから始まっている。
記事 見える化・意思決定 「見える化」が「見せる化」になっていないか?トヨタ式が理解できる5つの活用例 2014/09/17 トヨタ式を代表する仕組みの一つに「見える化」がある。トヨタの生産現場から生まれた言葉で、異常があればラインを止めるといった、問題の所在を「みんなに見える」ようにする取り組みのことを指している。そして今、見える化は生産現場を離れていろいろな企業で積極的に取り入れられているが、なかには見える化の目的とかけ離れた「見せる化」も少なくないようだ。
記事 製造業界 「現場」の力を引き出す方法、3つの「きく」と3つの「みる」を使い分けよ! 2014/08/29 「現場を見ろ」「現場の話を聞け」はよく言われることだ。トヨタ式では「現地現物」だが、ほかにも企業によって「現地現物現実」とか、「三現主義」という言い方があることからも分かるように、「現場」の大切さを強調する企業は多い。問題はどのレベルで「みる」か、どんな姿勢で「きく」かである。わずかの違いで見えるものも違えば、引き出せる話も大きく違ってくる。
記事 政府・官公庁・学校教育 埼玉県 教育局の”ICTを活用した協調学習”を支える、グーグルの教育市場戦略 2014/08/25 Google Apps for Educationを中心に、グーグルが教育市場への展開を加速化している。7月30、31日に開催された「Google Atmosphere Tokyo 2014」では、グーグルの教育市場製品の紹介とともにその最新の活動状況が明らかになった。さらに日本での導入事例として、埼玉県 教育局が登場。埼玉県がどのような教育基本方針のもとで活動し、ICTを活用する中でなぜGoogle Apps for Educationを採用するに至ったのだろうか。
記事 ワークスタイル・在宅勤務 ランサーズCOO 足立 和久氏が語る フリー“ランサー”的な未来の働き方 2014/08/22 コンピュータリソースのオープン化が、経営資源のオープン化をもたらした。さらに人的資源もオープン化される時代がやってくるだろう――。先ごろ開催されたGoogleの基幹イベント「Google Atmosphere Tokyo 2014」に登壇したランサーズの足立 和久氏はそう語る。同氏は、クラウドソーシングのプラットフォーム事業と、人的資源のオープン化を経営に活かすヒントについて解説した。
記事 製造業界 言う通りやるやつはバカで、やらんやつはもっとバカ。もっとうまくやるやつが利口 2014/08/15 トヨタ式を実践するうえで最も大切なことの一つが「人づくり」である。トヨタ生産方式というと、どうしても「モノづくり」のイメージが強くなるが、そこには「モノをつくる前に人をつくれ」が前提になっていることを忘れてはならない。トヨタ式改善のすべては「人間の知恵」によって進められる。改善によって「知恵ある人」を育て、育った人がさらなる改善を進める。このサイクルを回すことこそがトヨタ式の真髄である。
記事 経営戦略 コニカミノルタの本社を“舞台化”したことで、なぜ知と知の連鎖が生まれるのか 2014/08/14 複合機(MFP)の世界市場で高いシェアを誇るグローバルカンパニーのコニカミノルタ。情報機器を中心に世界約150カ国で事業を展開する同社の最大の課題は「モノからコト」への変革であった。印刷機やプリンタなどを単純に販売するモノ中心主義から、ITまわりを含めた総合的サービスを提供するコト中心主義へのシフトが求められていた同社。本社移転を機に新たなワークスタイルとワークスペース変革によって生まれたという知と知の連鎖とは、いったいどのようなものだろうか。同社オフィスに伺い、ワークスタイル変革のキーマンに話を聞いた。
記事 人件費削減・リストラ ソフトバンク 孫社長が描く日本復活の方程式、情報武装とロボット活用が鍵を握る 2014/08/08 この約20年間、日本経済は著しく低迷し続けてきた。それがアベノミクスによって、もう一度復活しそうな兆しが見え始めている。SoftBank World 2014で登壇したソフトバンク 代表取締役社長の孫正義氏は、「“日出づる国”のはずが、ここ最近では沈みゆく日本ということで語られるようになってしまった。しかし私は日本は必ず復活すると思っている。またそうしなけばならない」と述べ、“日本復活の方程式”について語った。
記事 ロボティクス 名旅館「加賀屋」に学ぶ、人とロボットの共存で実現する「感動のサービス」 2014/08/04 トヨタ式では「人間の知恵の上に自働化とジャスト・イン・タイムの2本の柱が立っている」と言われるほど、「人間の知恵」を大切にしているが、人間の知恵を引き出すためにはそれなりの工夫が必要だ。昨今ではロボットやスマートマシンが期待を集めているが、人間には人間にしかできない仕事をしてもらう必要があり、ロボットを使いこなすことも必要だ。そのためには、人間の仕事と機械の仕事をしっかり分けて考えることが大切だ。
記事 Web開発 はてなブログチーム柴崎優季氏が明かすGitHub活用ノウハウ(後編) 2014/07/16 GitHub User Group主催のGitHub Kaigiが6月1日、都内で開催されました。GitHubを利用した開発はスタートアップやオンラインサービス系の企業などを中心に広まりつつあり、いままさに数多くのノウハウの交換が求められているツールでもあります。本記事ではGitHub Kaigiの2つ目のセッションとなった柴崎優季氏の「はてなブログチームの開発フローとGitHub」の内容をダイジェストで紹介します。
記事 Web開発 はてなブログチーム柴崎優季氏が明かすGitHub活用ノウハウ(前編) 2014/07/15 GitHub User Group主催のGitHub Kaigiが6月1日、都内で開催されました。GitHubを利用した開発はスタートアップやオンラインサービス系の企業などを中心に広まりつつあり、いままさに数多くのノウハウの交換が求められているツールでもあります。本記事ではGitHub Kaigiの2つ目のセッションとなった柴崎優季氏の「はてなブログチームの開発フローとGitHub」の内容をダイジェストで紹介します。
記事 人材管理・育成・HRM 買収に「30年」と「30分」があるなら、トヨタは例外なく前者を選ぶ 2014/07/09 「継続は力なり」の大切さはみんなが理解しているところだが、企業やビジネスマンにとって「継続」とはいったいどのくらいの期間を指しているのだろうか。「石の上にも3年」という言葉があるほどだから「3年」は立派な継続と言えるのだろうが、一方で今日のように変化の速い時代には「3年」はあまりにも長すぎると感じる人も少なくないはずだ。トヨタ式改善にとっての「継続」が今回のテーマである。
記事 リーダーシップ なぜプロ経験のないサッキがサッカーに革命をもたらしたのか 2014/06/20 トヨタ式改善に限らず、何か新しいことをやろうとすると、過去の経験や業界の常識を楯に異を唱える人がいる。「そんなことは常識だよ」「以前にやったけどダメだった」といった言い方で、せっかくの自由な発想を否定して、提案者のやる気を削いでしまう。仕事をするうえで経験や知識の価値を否定するつもりはないが、経験や知識は時に改善や改革の妨げになることもあるということはしっかりと理解しておくことが大切だ。
記事 リーダーシップ なぜ「後出しの予言者」や「解決策を持たない評論家」が社内にはびこるのか 2014/06/06 あなたの会社に「後出しの予言者」や「解決策を持たない口先だけの評論家」はいないだろうか。改善に限らず、新しい挑戦や改革の敵は結果が芳しくない時に、「内心『やめた方がいい』と思っていたんだよ」と「先見の明」を自慢げに誇る人間や、問題は指摘するものの一向に解決策を考えようとしない人間だ。改善に必要なのは予言でも評論でもなく、そこにある問題を解決する「実行力」なのだ。
記事 UX・UI・デザイン ビジネスの俊敏性とUX(ユーザー体験)を両立させるWebシステム選定のポイント 2014/05/23 企業情報システムは、ビジネスを考えれば迅速な展開が不可欠だが、エンドユーザーの業務効率を考えれば操作性やUX(ユーザー体験)の高さが重要である。従来はこの命題を、FlashやJavaアプレットなどの技術を使ったRIA(Rich Internet Application)が解こうとしてきた。これはこれで業務効率を大きく改善したが、クライアントプログラムをインストールするという宿命は、企業成長のボトルネックにもなるデメリットもあった。今はその先へ行き、“速さ”と“利便性”を両立させることが大命題となっている。
記事 リーダーシップ ジョブズとベゾスの成功に共通する「権力」の使い方、仕事は権限か理解・納得か 2014/04/22 1人で完結する仕事はほとんどない。人と人が関わり、人から人へと受け渡す中で完成へと近づいていく。それはトヨタ式も同様であり、たとえどれほど素晴らしい改善案を考えたとしても、それを「やってみよう」と言って協力してくれる人たちがいなければ実行にはつながらない。「こんないいアイデアなのにどうしてみんな協力してくれないのか?」という悩みを現場で抱えている人も多いのではないだろうか。
記事 人材管理・育成・HRM 日立製作所の創業者 小平浪平氏に学ぶ、“失敗”の極意 2014/04/09 変化の激しい時代である。勝ち抜くためには新たな何かを生み出すほかはないが、挑戦やイノベーションにはしばしば「失敗」がつきまとう。だからこそ多くの企業で「失敗を恐れるな」「果敢に挑戦しろ」といった言葉がよく聞かれるが、風土としてそれがしっかりと定着している企業は案外少ないのではないだろうか。挑戦の風土をつくるには、失敗さえも糧にする仕組みづくりが欠かせない。
記事 経費・通信費・調達コスト削減 資料が紙量や死量になっていないか?自覚なき間接部門のムダ削減に取り組む 2014/03/25 トヨタ式改善の目的の一つは「ムダを省く」ことだ。「ムダを省く」ことに異を唱える人はあまりいないが、では「ムダとは何か?」となると、企業によって、人によって、随分とばらつくことになる。それでも生産現場であれば「付加価値を生まない行為」と定義できるからまだ見つけやすいが、間接部門ともなると「ムダ」なことをやっていながら「ムダ」とは微塵も感じていない人が多いからとても困ったことになる。「報告と手続きは、誤った使い方をされる時、道具ではなく支配者となる」はピーター・ドラッカーの言葉だ。
記事 業務効率化 クラウド型電子契約サービスの導入で、スピーディで無駄のない契約業務を実現。大幅なコスト削減に成功 2014/03/24 ソフトバンクBBは2008年から電子購買支援サービス「パーチェスワン」として、大手企業を中心にクラウド型の購買システムと購買業務のアウトソーシングサービスを提供してきたが、プロジェクトごとに500社から数千社におよぶ取引先との取引基本契約を締結しなければならず、これをいかに合理化するかという課題を抱えていた。そこで2012年夏から電子契約システムの導入を検討し、今回、新日鉄住金ソリューションズの提供するクラウド型電子契約サービス「サインナップワン」を導入することで、スピーディかつ無駄のない契約業務が行えるようになり、契約業務に関わる人件費、印紙代、紙代、郵送代などのコストを大幅に削減することに成功した。
記事 新規事業開発 孫正義氏とジェフ・ベゾスの成功に共通する「沈鬱遅鈍」の思考法 2014/03/10 今日のように変化の激しい時代にはスピードが何より重視される。チャンスと感じたならすぐにスタートを切りたいところだが、そこに至る決定のプロセスが稚拙だとせっかくの素早いスタートも数々のトラブルによって台無しになることもある。トヨタは時に「ものごとが決まるまでは長いが、決まってからの実行力はすさまじい」と言われる。事前検討に時間をかけるからだ。改善においてもトヨタ式は事前検討を重視する。
記事 経営戦略 アマゾンのジェフ・ベゾスが、小売のコストコから「厚かましく盗んだもの」 2014/02/20 世の中には次々と新しいシステムや理論が登場する。まるですべての問題を解決してくれるかのように思えるが、現実はそれほど甘くない。成功事例をそのまま自社に取り入れたとしても、決して成功企業ほどにはうまくいかない。大切なのは、優れたアイデアを探すだけでなく、そこに自分たちなりの知恵を加え、そしてやり続けることである。成功したアイデアに自社流の知恵をつけ、独自のひねりを加えることもまた「改善」なのである。
記事 Office、文書管理・検索 Excel方眼紙(ほうがんし)からWebアプリを生成する「Forguncy」(フォーガンシー) 2014/01/31 Excelのセルを方眼紙のように使ってレイアウトされた画面をWebアプリケーションのフォームに変換することで、プログラミングをしなくとも業務アプリケーションが生成できる「Forguncy」(フォーガンシー)をグレープシティが発表しました。
記事 経営戦略 なぜアップルのジョブズは、新しいオフィスで「トイレの位置」にこだわったのか 2014/01/24 アイデアが出ない。そう嘆く前に、まずは知恵の出る環境が自社にあるのかどうかを振り返ることが先決だ。社員からのたくさんの改善提案があってこそ、モノづくりは日々進化する。では、どうすれば改善提案は増えるのだろうか。トヨタ式改善を進めるうえで欠かすことができないのが、社員、特に現場で働く人たちが自ら問題に気づき、自発的に知恵を出してもらう仕組みづくりだ。
記事 物流管理・在庫管理・SCM 大手スーパーマーケット バロー「OSや端末にとらわれない業務システムを実現」 2014/01/20 岐阜県多治見市に本社を置く大手スーパーマーケットチェーンのバローは、ハンディターミナル業務システムに「Biz/Browser」を導入し、OSや端末にとらわれない、コストパフォーマンスに優れたマルチプラットフォーム環境の構築に成功した。先ごろ開催された「Biz/Browser Re:Style Day 2013」に登壇したバローの畑中 豊氏は、自社の成功体験をベースに、スマートデバイスの活用に対する展望や、iOS版の「Biz/Browser」への期待について語った。
記事 インボイス・電子帳票 石油製品販売 伊藤忠エネクス「保安点検作業を陰で支えるモバイル端末導入」 2014/01/20 伊藤忠エネクスは、LPガスの卸売販売実績で国内屈指のディーラーとして知られている。同社は、長年にわたり、保安点検業務の結果を調査票に記入していたが、手書きによるミスや非効率などの課題を抱えていた。それらを解決するために、基幹システムと連携するモバイル端末を導入し、現場のデジタル化を推し進めた。そこで採用されたのが、オープンストリームが提供する業務システム向けWebプラットフォーム(業務専用ブラウザ)「Biz/Browser Mobile」であった。先ごろ開催された「Biz/Browser Re:Style Day 2013」に登壇した同社の内藤圭亮氏は、「Biz/Browser Mobile」を活用した自社の成功体験や、モバイル端末を活用したソリューション連携、今後の展望などについて紹介した。
記事 経営戦略 アップルの歴史が物語る、「変えていいもの」と「変えてはいけないもの」 2014/01/09 改善とは変えることである。かつてある企業の経営者は「奥さんと子ども以外はすべて取り換えろ」と猛烈な檄を飛ばして企業改革に取り組み、その後の躍進につなげることに成功したが、「変える」は「何でも変える」ではないと知ることもまた大切なことだ。トヨタ式改善に必要なのは「何を変え、何を変えないか」をしっかりと見極めたうえで、「変える」ことをためらわない文化を築き上げていくことである。
記事 業務効率化 戸田覚氏が辛口チェック、なぜその企画書は経営層に伝わらないのか 2014/01/06 ビジネスと企画書は、切っても切れない関係にある。いま、我々が当たり前のように利用している製品やサービスにも、その誕生前には必ず企画書が存在したはずだ。もちろん、その多くは社外秘として秘匿され、世に出ることはほとんどないが、こうしたヒット商品の企画書を集め、書籍として出版したのが、アバンギャルドの戸田 覚 氏だ。数多くの企画書を見てきた戸田氏が、日商エレクトロニクス主催の「ビジネスプロセスイノベーションセミナー」のセッションに登壇。「ホンモノの企画書で知るBPMのメリットとは」と題して、IT系企業の企画書が抱える課題を辛口でチェックした。
記事 新製品開発 アマゾンCEOのジェフ・ベゾスが、なぜ社員にひざまずくのか 2013/12/26 トヨタ式をベースとする改革を進めるうえで、最も大切なことの一つが「改善の文化」を自社に根付かせることだ。もし改善の文化がなければ、せっかく行った改革も「そこで」止まってしまい、「より良いもの」に進化することはない。改善の文化を根付かせるうえで大切なのは「変化を日常にする」ことであり、そのためには失敗を恐れないことだ。アマゾンのCEO、ジェフ・ベゾスも、それを社員に根付かせるためにさまざまな工夫を凝らしている。
記事 シンクライアント・仮想デスクトップ 富士市役所 深澤安伸氏が明かす、10年超にわたるシンクライアント・VDI導入のノウハウ 2013/12/16 サーバ仮想化にデスクトップ仮想化、あるいはアプリケーション仮想化など、現在、当たり前に利用されるようになった仮想化テクノロジーだが、今から12年前の2001年、この仮想化テクノロジーを大胆に導入し、クライアントPCを一気にシンクライアント化した自治体がある。静岡県の富士市だ。この取り組みは、その後も一貫して継続され、2013年には、ローカルでの管理を必要としないゼロコンフィグクライアント(以下、ゼロクライアント)への更新も実施している。2001年からプロジェクトの中心となって活動している総務部 情報政策課 OA化推進担当 深澤安伸氏に話を伺った。
記事 PLM・PDM・MES・SCADA・QMS トヨタのラインは「止まる」のではなく「止める」、問題発生を改善のチャンスに変える 2013/12/04 「問題」というのは厄介なものだ。至るところに発生する可能性があり、どんなものになるのかもわからない。「何か問題はありませんか?」と聞かれて、「ありません」と答える人をよく見かけるが、本当だろうか?仕事をしていれば問題が起きるのは当たり前だし、時には失敗だってつきものだ。問題を避けて通るか、それとも問題を迎え撃つか。問題を隠すのではなく、問題をあえてみんなに「見える」ようにして、改善のチャンスと捉えるのがトヨタ式のやり方だ。