記事 イノベーション AI活用が進まない原因は「倫理」? 先進企業が“ガバナンス”に注力する理由 2022/09/02 AIの導入が着実に進んでいる。日本アイ・ビー・エムが2022年7月に公表した「世界のAI導入状況2022年」によると、AI導入率は2021年に比べて13%増えて35%に、PwCコンサルティングの調査では、AIを導入した日本企業は21年より10ポイント増えて過半数を超えた。IBMとPwCの調査から、AI本格導入に向けて必要な「AIガバナンス」の最新状況と課題を探る。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ 大失速ネットフリックスを徹底分析、このままでHulu・アマプラ・Disney+に勝てるか? 2022/09/01 (株)A&Tリアライズ 企画部 田村精誠 自社で作成したコンテンツの収支はどうなっているのでしょうかね。ヒット作が創れるなら収益性向上と顧客のつなぎ止めに寄与すると思うのですがね。
記事 グローバル化 スリランカは政権崩壊…日本も無視できない、世界で「今後デモ・暴動が激化」のワケ 2022/09/01 ロシアによるウクライナ侵攻が世界的な物価高騰に拍車を掛けたことで、世界各地の情勢が不安定になっている。たとえばスリランカでは国内産業の低迷や物価の高騰で経済危機が起こり、デモや暴動が頻発、政権が崩壊するまでに至った。こうしたケースは程度の差はあっても先進国を含めた世界各地で起こっている。日系企業としては、経営面だけでなく駐在員の安全確保の観点からも早急の対策が必要となるだろう。今回は世界各地の情勢をまとめるとともに、今後の情勢動向についても考察する。
記事 競争力強化 大流行したスマホゲーム『アングリーバード』でいくら儲かった?ヒット作の経済効果 2022/08/31 2009~2010年頃、世界中で大ヒットしたパズルゲーム『Angry Birds(アングリーバード)』を覚えているだろうか。すでにブームは過ぎ去り、“消えたコンテンツ”という認識を持っている人も少ないはずだ。しかし、アングリーバードは単なる無料のモバイルアプリゲームとして終わらず、いまだにお金を稼ぎ続ける優良コンテンツとなっているのだ。今、アングリーバードは何で儲けているのか。そして、7年と言われるコンテンツの平均寿命を超え、生き残り続けることができている理由はどこにあるのか。
記事 イノベーション なぜ「Spotify」は世界を獲れた? ジョブズに「真っ向勝負」挑んだ創業者の経営哲学 2022/08/31 今も昔も変わらない、多くの人の楽しみである「音楽」。一方、音楽を聴くツールはこの数十年で大きく変化してきました。レコードからカセット、CDへと移り変わり、2000年以降はアップルのiPodに代表されるデジタルオーディオプレーヤーの登場によって、音楽は購入・ダウンロードして楽しむスタイルが定着しました。この流れを大きく変えたのが、スウェーデン生まれのSpotify(スポティファイ)です。スティーブ・ジョブズ氏のもと、1人勝ち状態だったアップルに挑み、今や世界の音楽ストリーミング市場で 30%を超えるシェアを獲得したSpotifyは、なぜここまで成長できたのでしょうか? 創業者ダニエル・エク氏の半生をたどると、その理由が見えてきました。
記事 設備投資 2年で倉庫倍増の「アマゾン」大失速…赤字5,000億円の根因“物流投資”はどう変わる? 2022/08/19 アマゾンは2022年1~3月期で四半期赤字を発表したのに併せて、フルフィルメントセンターやマイクロフルフィルメントセンターへの投資縮小を明かしました。これにより倉庫自動化への投資も小さくなると考えられます。この記事では、倉庫自動化市場に大きな影響を与え続けてきたアマゾンによる投資方針の転換が市場全体にどう影響を及ぼすのか、世界的な市場調査会社Interact Analysis(インタラクトアナリシス)社による解説を紹介します。なお、マイクロフルフィルメントセンターの市場については、インタラクトアナリシス社の市場調査レポート「マイクロフルフィルメントセンター(MFC):MFCの新たな活用方法およびオートメーションの可能性の分析(2022年3月)」に詳述されています。
記事 グローバル化 「キャズム越え」はいつ? モバイル技術はどのように“社会化”したか 篠﨑教授のインフォメーション・エコノミー(第149回) 2022/08/16 世界のモバイル通信加入総数は2016年に世界の総人口を上回り、2020年は83億加入に達した。この怒涛のような新技術の普及は、一体いつから加速したのだろうか。新しい財サービスの普及を分析するロジャーズのイノベーション普及理論に照らすと、新技術を率先して受け入れる少数の革新的な層とマジョリティとの間に横たわる深いミゾ(=キャズム)を越えられるか否かが重要だ。今回は、モバイル技術の普及がキャズムを越えたのがいつだったのかを、グローバルな視点で観察しよう。
記事 競争力強化 コロナ禍に開業でも「月商1,300万円達成」、某イタリアンレストランは何を仕掛けた? 2022/08/12 コロナ禍に開業のタイミングが重なり、スタートからつまづいてしまう飲食店は少なくありません。しかし、SNS上の消費者の購買行動を踏まえたマーケティングに取り組み、認知を広げることができれば月商を増やすことも可能です。今回は、コロナ禍の開業後、苦戦していたイタリアンレストランが月商を4倍に増やすことができた秘密に迫ります。
記事 グローバル化 アップルも脱中国?世界の生産拠点で重要性高まる東南アジア、注目すべき国とは 2022/08/09 パンデミックの影響やウクライナ問題など、さまざまな側面で露呈し始めているチャイナリスク。これにより多くの企業がサプライチェーンの多様化に踏み切るようになっている。脱中国と同時に起こっているのが東南アジアへの生産能力シフトだ。直近では、アップルがiPadの生産能力の一部を中国からベトナムに移転した。域内では、このほかマレーシアやインドネシアで海外直接投資が急増しているという報告もある。脱中国の裏側で起こる、東南アジア投資ブームの動向を探ってみたい。
記事 競争力強化 消えた「せんとくん」と生き残る「くまモン」の違い、熊本県は何を仕掛けたか? 2022/07/20 滋賀県のひこにゃん、熊本県のくまモン、奈良県のせんとくんなど、2010年頃から全国の各都道府県が地域復興のために「ゆるキャラ」を押し出したPR活動に注力してきた。そんなゆるキャラブームの土台となっていた「ゆるキャラグランプリ」も2020年に終了し、ゆるキャラブームは終わりを告げたように思える。しかし、いまだに地元に経済効果をもたらし続ける、ゆるキャラ唯一の生き残りが存在する。それが、熊本県の「くまモン」だ。なぜ、くまモンだけが経済効果を生み出し続けることができたのか。熊本県が仕掛けたゆるキャラ戦略を解説する。
記事 グローバル化 絶対理解すべき「令和のレピュテーション・リスク」、評価が一変する構造とは? 篠﨑教授のインフォメーション・エコノミー(第148回) 2022/07/19 情報の解像度が高まり「サプライチェーンの可視化」が進んだことで、人権や環境への配慮など「生産のされ方」も消費者や投資家の意思決定に影響するようになった。サプライチェーンの上流におけるエコシステム(経済圏)まで注意深くトレーシングされ、評価の対象となるのだ。国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」やEUの「プロダクト・パスポート」など、ESGにも関係する取り組みは、その一端といえる。今回は、こうした観点から「令和のレピュテーション・リスク」と「21世紀型のカントリー・リスク」について考えてみよう。
記事 グローバル化 日本が備えるべき「チャイナリスク」、岸田政権の外交姿勢で日中経済関係が冷え込む? 2022/07/15 ロシアによるウクライナ侵攻を背景に、岸田政権はロシアへの制裁を維持・強化している。日露関係は完全に冷え込んでいるが、これにより日本企業の間では脱ロシアの動きが広がっている。だが、大国間競争が激しくなる中、我々は今日のロシアだけでなく、最大の貿易相手国である中国との関係についても考える必要がある。最新動向を踏まえながら、今後の日中関係の行方、それによって経済にどう影響を与えるかについてみてきたい。
記事 イノベーション 次世代の食事はこうなる。録食と3Dフードプリンターでのサイバーとフィジカルの融合 2022/07/15 「代替肉」や「培養肉」で盛り上がるフードテック。しかし、新しいテクノロジーで生み出された新しい食品が消費者に本当に受け入れられるかどうかは、また別の話だ。『「食」の未来で何が起きているのか 「フードテック」のすごい世界』などの著書を持つ宮城大 石川伸一教授自身も、フードテックで作られた新しい食品がどうやって社会や消費者に受け入れられるのかという社会実装に関心を持っているという。そこで後編では、同氏の最新の研究内容をもとに、新しい食品が受け入れられる条件、人と人がともに食事する「共食」の変化などについて話を聞いた。
記事 競争力強化 不二家の新商品は失敗知らず? AIで洋菓子の流行りが分かる「需要予測」のスゴイ効果 2022/07/14 近年、さまざまな業界でAIを使った需要予測が行われていますが、これは販売実績のある商品がほとんどで、新商品に関する予測はあまり行われていません。分析に使うデータの量が少なく予測精度が低くなるためです。しかしAIの学習データづくりに注力している企業では、新商品の需要予測についても高い精度を実現しつつあります。ここに目を付け、経営効率の向上と業績の拡大を図ろうと挑戦しているのが、大手洋菓子メーカーの不二家です。不二家は需要予測AIをどのように活用しているのでしょうか。
記事 イノベーション フードテックとは何か? 宮城大 石川伸一教授に聞く「食」の最新技術動向とその可能性 2022/07/12 急激な人口増加、新興国の経済発展、さらに直近ではロシアのウクライナ侵攻に伴う小麦高騰などで、世界中で食料問題への注目が集まっている。その解決策の1つとして期待されているのが、テクノロジーで食料問題に取り組む「フードテック」である。「代替肉」や「培養肉」などの代替タンパク質源で注目を集めるフードテックだが、それだけが扱う領域ではない。国内フードテックの第一人者と言われる宮城大学の石川 伸一 教授に「フードテックとは何か」という基本から、国内外の最新動向などについて話を聞いた。
記事 イノベーション 日本企業のDX「現在地」とは? 調査が示す成功のカギ「7つ」を解説 2022/07/08 日本企業のDX(デジタル変革)が加速している。それとともに、新しい価値の創出や製品・サービスの開発など確実に成果が現れつつある。ガートナージャパンが6月に発表した「日本企業のDXにおけるソーシング動向調査」、PwCコンサルティングが6月に発表した「日本企業のDX推進実態調査2022」の2つの調査から見えてきた日本企業のDXの現状とDX成功へのヒントを解説する。
記事 競争力強化 緊急事態宣言後でも「テイクアウトで1カ月2,500万円達成」、某焼肉店は何を仕掛けた? 2022/07/07 コロナ禍以降、大きく減速した飲食店もあれば、コロナ前の売上を超えるほどのV字回復を果たした飲食店もあります。両社の差はどこにあるのでしょうか。今回は、緊急事態宣言直後にも関わらず、コロナ前の売上超えを達成したある焼肉店の事例をもとに、飲食店が取り組むべきマーケティングについて解説します。
記事 競争力強化 「すかいらーくHD」と「ロイヤルHD」の経営戦略を徹底比較、最強ファミレスはどこ? 2022/07/05 コロナ禍が終息に向かいつつある中、外食産業は息を吹き返しつつある。そもそも業態寿命は5~10年とも言われる厳しい業界で、勝ち残るビジネスモデルの強さを持った企業はどこか。今回は、ファミレス業界上位を走る、ガストやバーミヤンなどを擁する「すかいらーくホールディングス(HD)」と、ロイヤルホストや天丼てんやなどを擁する「ロイヤルホールディング(HD)」を「出店拡大・商品の差別化」「ファミレスの新ブランド開発」「業務効率化」「ファミレス以外の事業展開」「海外展開」の軸で徹底比較する。
記事 競争力強化 『ソードアート・オンライン』累計1,000億円を生み出した“キャラクター設計”の秘密 2022/06/29 『ウマ娘』の大ヒットによりサイバーエージェントが業績を伸ばすなど、近年エンタメ業界において「コンテンツがヒットするかどうか」「作品のヒットを収益に結びつけられるか」がますます重要な要素となってきた。とはいえ、こうしたコンテンツビジネスの成否は、コンテンツ自体の魅力だけでなく、コンテンツの流通構造、ユーザー側の意識、コンテンツ運営の在り方、マーケティングなど、あらゆる要素によって決まるため、勝ちパターンを導き出すことが難しい。そこで本記事は、累計1,000億円を生み出した大ヒットコンテンツ『ソードアート・オンライン(SAO)』の事例から、作品ヒットから収益を生み出すポイントを考えたい。
記事 競争力強化 インフレで進む「サブスク淘汰」、利用者の不満が爆発した“致命的すぎる”課題とは 2022/06/21 定額でサービスを利用できるサブスクリプション(サブスク)は、コロナ禍における在宅者の増加などで市場規模は堅調に拡大している。日本でもあらゆる産業でサブスクが開始されるなど一種の流行と化しており、その傾向は米国においても同様と言える。ところが、2022年に入ってインフレの進行が止まらず、消費者は家計の見直しに伴うサブスク利用の整理やキャンセルなどが頻発している。なぜサブスクは「真っ先に切られる」存在なのか。インフレに弱いサブスク、強いサブスクとは何かを探る。
記事 中国ビジネス どうしたアリババ、「自社ECに直営店」が示す予想以上の“ビジネスモデル限界説” 2022/06/17 アリババに異変が起きている。5月末に株価が過去最高値から1/3以下まで下落したことは記憶に新しい。この下落の大きな要因は中国の景気後退などの外部要因だ。しかし中国では、アリババのビジネスモデルに金属疲労が起こりつつあるという、より深刻な問題が指摘されている。中国の巨大企業アリババにいったい何が起きているのか。
記事 グローバル化 “21世紀型”カントリー・リスクとは? 「サプライチェーン可視化」は何を生んだか 2022/06/16 カントリー・リスクと言えば、企業が事業活動を行う海外の国や地域で、政治、経済、社会情勢の変化によって被る損失程度の評価という理解が一般的だ。1970年代から1980年代にかけて中東の紛争や中南米の債務危機などで注目されるようになった。だが、今後重要になるのは、その国や地域からは遠く離れた、直接的には関係のない消費者や投資家の評価に伴うリスクだ。今回は、情報の解像度が高まる中で生まれた「消費者サイドの可視化」という概念でサプライチェーンを捉え、IT時代のカントリー・リスクを考えてみよう。
記事 グローバル化 東南アジア「ユニコーン企業」まとめ2022:グーグルが注目する投資分野はこれ 2022/06/10 現在世界には、「ユニコーン企業」が1,000社以上存在している。かつては、米国や欧州・中国の企業しか見当たらなかった。しかし今では新興市場の企業も数多く、企業国籍は多様化の様相だ。その中でも注目されるのが東南アジア。シンガポール、インドネシア、タイ、マレーシア、フィリピン、ベトナム発のユニコーン企業が続々と登場し、グーグルなどの大手企業も注目の存在となっている。そんな東南アジアのスタートアップ/ユニコーン企業をめぐる最新動向をお伝えする。
記事 競争力強化 「魚民」のモンテローザ vs 「ミライザカ」のワタミ、居酒屋業界大手の戦略を徹底比較 2022/05/31 若者のアルコール離れや新型コロナの影響などにより、ここ数年苦戦を強いられる居酒屋業界。各社は危機を脱するために既存事業を磨きつつ、次なる成長に向け新たな取り組みを進めている。今回は、そうした居酒屋業界において上位の「モンテローザ」と「ワタミ」の経営戦略を「居酒屋ブランドの開発」「商品力強化」「業務効率化」「居酒屋以外の事業展開」「海外展開」の軸で徹底比較する。
記事 競争力強化 【すぐできる】売上不信の飲食店をV字回復させる「LINEアプリ」「Googleフォーム」活用術 2022/05/27 「まん延防止等重点措置」が解除され、少しずつ客足が戻ってきている飲食店ですが、飲食店の経営者が手放しで喜べているかというと、決してそうではありません。現場の実態を見てみると、人材不足やコロナ禍による長期休業の影響により満足な営業ができず、店舗のレベル(料理、接客、清潔感)が低下し、せっかく戻ってきた顧客からがっかりされてしまう、といった飲食店が増えています。本稿では、そんな飲食店が店舗レベルを向上させるためのポイントを解説します。
記事 グローバル化 ユニクロ・ミズノ・キリンはどう対応? 経済を破壊する最悪な「2つの地政学リスク」 2022/05/25 ロシアによるウクライナ侵攻から3カ月以上が経ち、日本企業の間でも脱ロシアの動きが進んでいる。「地政学リスク」「政治リスク」は企業経営に大きな影響を与えるが、ウクライナ侵攻はそのリスクの1つにすぎない。ここ数年を振り返ると、海外で事業を手掛ける日本企業はあらゆる国際的な政治リスクに直面している。こうした情勢の中でも事業を継続するためには、リスクを適切に捉える必要がある。今回は日本企業による対応事例を踏まえながら政治リスクについて解説する。
記事 競争力強化 ソフトバンクも本格参入の需要予測AI、飲食や小売業を超・効率化できるカラクリとは 2022/05/24 需要予測AIはさまざまな業界で実用化され始めています。2022年1月には、ソフトバンクと日本気象協会が小売店や飲食店の日々の来店客数を予測するAIを開発した、との発表がありました。さらなる活用の広がりが期待されますが、活用する上で重要なのは目的です。今回は来店客数予測による食材の発注や人員シフトの最適化を目的とした事例を挙げながら、需要予測AIがビジネスで価値を生み出すために必要なステップについて解説します。
記事 中国ビジネス スマホシェア消えたファーウェイ、グーグル・アップル対抗「独自OS」で復活か?勝算は? 2022/05/24 2019年から始まった米政府のエンティティリスト(取引制限リスト)による規制は、ファーウェイのスマートフォン事業に深刻な影響を与え続けている。2021年、ファーウェイは世界市場だけでなく中国市場のシェア統計からも消えた。しかし同社はスマホ事業を放棄しなかった。2012年から研究開発を進めていた独自OSを製品化し、デバイス間だけではなく、家電製品とも自由な連携ができる環境をつくりあげた。これはアップルやグーグルも目指している環境で、ファーウェイが一歩先んじたことになる。2018年に一度は「アップル超え」を果たした“中国最強企業”の巻き返し策はいかほどか。
記事 イノベーション 「また退職……」、20年続くIT人材の「不足」と「流動化」への処方せんは何か? 2022/05/20 IT人材の流動性が高まっている。情報処理推進機構(IPA)がこのほど公表した「デジタル時代のスキル変革等に関する調査(2021年度)全体報告書」によると、IT企業の2割弱、ユーザー企業の1割弱のIT技術者が転職を経験していることがわかった。ユーザー企業のDX(デジタル変革)化の取り組みスピードがIT人材の流動化にも影響しているのだろう。ここでは、この報告書を読み解き、IT人材流動化の実態と企業の取り組みを整理する。
記事 グローバル化 新視点でみる「カントリー・リスク」、ロシアでのビジネスは継続不可なのか? 篠﨑教授のインフォメーション・エコノミー(第146回) 2022/05/18 経済安全保障を巡る議論では、サプライチェーンの強靭化、基幹インフラ機能の安全性・信頼性、重要技術の育成・支援、特許や機微な発明の流出防止が重視されている。いずれもICTが深く関わる分野だ。これまでICTの分野でセキュリティ問題と言えばサイバー・セキュリティが想起されたが、今後は、これに加えてナショナル・セキュリティを強く意識することが求められる。今回は、ICTを巡る2つのセキュリティ問題とカントリー・リスクについて考えてみよう。