記事 金融政策・インフレ 円安加速も緩和策は継続、なぜ日銀は“今すぐ”政策修正に踏み切らないのか 円安加速も緩和策は継続、なぜ日銀は“今すぐ”政策修正に踏み切らないのか 2022/07/14 世界ではインフレが進行し中央銀行が金融引き締めに向かっているが、日銀は消費者物価上昇率が2%を超えてもなお金融緩和を続けている。こうしたことから、市場関係者の間では日銀の政策への批判的な見方が高まっている。たとえば、日銀が現状の金融緩和策を維持することにより、「日米金利差の拡大を通じて過度な円安を招き、それが日本経済に打撃を与える」といった声がある。また、「10年金利を0.25%以下に抑え込む政策は限界」との見方も広がっている。日銀の路線変更(引き締め)せざるを得ない将来を見越したヘッジファンドは国債売りを進めているが、日銀はいつまで現在の金融緩和を続けるのだろうか。
記事 金融政策・インフレ 過熱する米インフレ、FRBが記録的「0.75%利上げ」を決定した深刻背景事情 過熱する米インフレ、FRBが記録的「0.75%利上げ」を決定した深刻背景事情 2022/06/18 4月には減速傾向を見せた米国のインフレ。だが、5月は加速を続け、エネルギーや食品などの価格圧力の高まりが消費者に再び打撃を与えた。米国のインフレはピークを越えたのではないかとの見方もあったさなか、FRB(米連邦準備制度理事会)は通常の3倍となる0.75%の利上げを決めた。1994年11月以来、27年7カ月ぶりの上げ幅を決めるに至った背景にはどのような事実があったのか。約40年ぶりの記録的インフレの今を、5月の消費者物価指数(CPI)レポートをもとに読み解く。
記事 金融政策・インフレ イールドカーブ・コントロールをわかりやすく解説、日銀はなぜ長短金利を操作するのか イールドカーブ・コントロールをわかりやすく解説、日銀はなぜ長短金利を操作するのか 2021/01/05 1 イールドカーブ・コントロール(YCC)とは長期金利と短期金利の誘導目標を操作し、イールドカーブを適切な水準に維持することを指す。本稿では、このイールドカーブ・コントロールの意味についてわかりやすく解説。さらに日銀が実行中の政策の概要やイールドカーブ・コントロールのメリット・デメリット、米国におけるイールドカーブ・コントロールの歴史についてもまとめた。