2014年も、コミュニケーションツールの中心はメール
現在の企業におけるコミュニケーションは、言うまでもなくメール中心だ。読者の皆さんは1日のメール処理にどの程度時間をかけているだろうか?
「あるアンケートによれば、一般的なビジネスマンの過半数にあたる人が1日あたり50通以上のメールを受信し、10~30通程度のメールを送信しています。1通のメールチェックに2分間、送信に3分間かかると想定すると、その合計は少なくとも1時間30分、多くて約3時間の計算になります。」と向野氏は語る。
メールは、仕事をする上で大きな比重を占める業務であることは間違いない。しかし、向野氏は「ビジネスにおける人のつながりを以下の4つに分類、考察してみると、今後はメールのコミュニケーションだけでは難しい局面が出てきます」と分析する。
向野氏は、ビジネスのつながりを”Strong Tie”、”Weak Tie”、”Potential Tie”、”None”の4つの層に分類した。まず最も強いつながりを持つStrong Tie層は、日常的にメールで頻繁にやりとりを行う同部門の社員や、既存の取引先のような相手だ。その周りに弱いつながりを持つWeak Tie層がある。必要に応じてコンタクトがとれる同期や同級生のような存在で、普段はそれほどコミュニケーションをとらないが、どんなスキルや経験があるかは把握できる人たちだ。
さらにその周りにPotential Tie層がある。彼らは同じ会社や取引先の従業員だが顔も名前も知らず、今後つながる可能性のある相手だ。そして、最も外にまったく知らないNone層が取り巻いているという構造だ。
共通認識にとらわれず、新しい発想を得るコラボレーション