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2017年04月26日

SDDCは何を自動化できるのか? ITインフラの課題を「5つのレイヤー」に分解して解説

属人的で手作業の多い運用管理、構成変更や管理のたびに発生するドキュメント作成と承認フロー。IT基盤の運用全体を俯瞰すると、まだまだ解決すべき課題は残っている。こうした中で注目されるのが、データセンターで提供されるリソース全体を仮想化し、運用の自動化を目指す「Software-Defined Data Center(SDDC)」だ。今回はIT基盤を「物理層」「論理層」「仮想マシン層」「ミドルウェア層」「アプリケーション層」の5つのレイヤーに分けてそれぞれの課題をまとめるとともに、SDDCによって何が解決できるのかを整理してみたい。

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「SDDC」はデータセンターの運用自動化に不可欠に

(© ibreakstock – Fotolia)


IT基盤を「5つのレイヤー」に分けて課題をまとめると…

 サーバ仮想化技術の普及によって多くの企業はITリソースを容易に調達できるようになったが、データセンターにおけるIT運用には、まだ多くの課題が残されている。

 具体的な課題を説明するために、ここではデータセンターのIT基盤を、ユーザーに遠いところから「物理層」「論理層」「仮想マシン層」「ミドルウェア層」「アプリケーション層」に分け、レイヤーごとに課題を整理しよう。

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データセンターのIT基盤の各レイヤー


 物理層は、実体としてのサーバやストレージ、ネットワークなどのレイヤーだ。このレイヤーは、一般的にはいったん構築したら設定変更は少ないが、機器の更新やハードウェア障害時などがあれば作業は発生する。

 物理層の上にあるのが論理層だ。論理層は仮想化を司るハイパーバイザの層にあたり、その実体は、サーバ仮想化を実現するソフトウェアである。したがって、Windowsにアップデートが必要なのと同様に、ハイパーバイザにもバッチ適用などのメンテナンスが必要になる。

 ハイパーバイザ層の上で管理される仮想マシンは、物理サーバに比べて仮想マシンそのものの作成が圧倒的に楽になったが、現実にはさまざまな作業が必要になる。サーバのパフォーマンスやバックアップ、セキュリティはどうするかといった要件を検討し、申請書ベースで仮想マシンを実際の要件に合わせて作成しなければならない。

 そして、仮想マシンが払い出されたら、各担当者はその要件に合わせて、仮想マシンレイヤーより下レイヤーのネットワークやストレージを設定しなければならない。このあたりの作業は、じつは物理サーバの時代とそれほど変わっていない。

 さらに、その上のミドルウェア/アプリケーション層にいたっては、OSやデータベース、アプリケーションなどのインストールと設定、バッチ適用などが、極めて属人的な作業として残っている。

 次の図は、5つのレイヤーにおける課題をまとめたものである。

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IT基盤運用 レイヤー毎の課題まとめ


 物理層の課題は別として、ハイパーバイザから上のレイヤーにおけるさまざまな課題は、現在のデータセンターが早急に解決すべきだ。これらを解決すべく出てきたのが、「Software-Defined Data Center(SDDC)」という新たなコンセプトである。

SDDCはどのレイヤーの運用を自動化するのか?

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