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2018年03月30日

デンソーが6倍のスピードで「デジタルトランスフォーメーション」を実現した方法

100年に一度の大改革といわれる企業の「デジタル変革」。グローバル経済の広がりもあいまって、異業種からの「ディスラプター(創造的破壊者)」が市場に参入する状況が加速している。では、企業は生き残りのため、どのようなことに取り組めばよいのか。デンソー 技術開発センター デジタルイノベーション室長の成迫剛志氏が、同社で推進しているデジタルトランスフォーメーションを紹介する。

「ITのカンブリア大爆発」が起きている

 ディスラプターが競合として市場に参入する時代に、企業の中には、ITを活用したビジネス変革を推進する専門組織を社内に設置する動きがある。こうした動きの中、2017年4月にデジタルイノベーション室を新設し、「攻めのIT」に取り組んでいるのがデンソーだ。

 このほど都内で開催された「デジタル時代の競争戦略 ビジネス価値を最大化するデータ活用」に登壇した成迫氏は「ITのカンブリア大爆発が起きている」と述べた。

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デンソー 技術開発センター デジタルイノベーション室長の成迫剛志氏


 インターネット技術の進展で、ビッグデータやIoT、AI、クラウド、モバイルといったテクノロジーが一気に普及した。同時期に多くの技術革新が発生した状況を、地球上の生物の多様化が一気に進んだ「カンブリア爆発」になぞらえたものだ。

「デジタル変革がもたらすものはスピードと柔軟性、インテリジェンスです。これまでのITの位置づけは業務プロセス合理化、効率化支援にありましたが、これからは、ITがよりビジネスに直結していきます」(成迫氏)

 こうした変化は我々が思っているよりも早く、速い。「変化はリニアに、連続的に起きるのではない」と成迫氏は述べる。たとえば、1900年代に米国でモータリゼーションが進展するのに要した時間は、わずか10年ほどであった。

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ニューヨークの街並みを自動車が往来するモータリゼーションは、約10年のうちに一気に進んだ。


 一方、IT投資の目的を日米で見てみると、米国はITエンジニアの72%(約300万人)がユーザー企業に在籍している。これに対し、日本はITエンジニアの75%(約100万人)がITベンダー企業に在籍している。

「日本は守りのIT投資が多く、米国は、攻めのIT投資が主だといわれます。ITエンジニアの所属先を見ても、ITとビジネスの両輪で走ることが、日本では難しいことを示しているのではないでしょうか」(成迫氏)

プロトタイピングとアジャイル開発で6倍のスピードを実現

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