クラウド利用が加速する中、セキュリティの不安も加速
近年、企業のクラウドシフトはますます進んでいる。IBMの調査によると、従来のITへの投資は2018~2020年の年平均成長率(CAGR)でマイナス9%と、縮小すると予測している。
翻って、パブリッククラウドおよび専有クラウドへの投資はCAGRで18%、プライベートクラウドのCAGRも15%と、近年においても大きな伸びが予想される。今や94%の企業が複数のクラウド環境を使用するマルチクラウドであり、67%が複数のパブリッククラウド事業者を使用しているという。
クラウドの利用が拡大する一方で、同時に持ち上がっているのが「セキュリティに対する懸念」だ。Cavirin社のレポートによると、実に91%の企業が情報漏えいや不正な認証突破、オンプレミスとの連携といった「クラウドのセキュリティに不安を抱えている」という。
そこで弊媒体では、「クラウド環境におけるセキュリティ」に関する動向調査として読者アンケートを実施。208社218人から回答を得た。この調査から、いくつか興味深い企業の“ホンネ”が浮かび上がってきた。
この記事の続き >>
・機密性の高いデータをクラウドに上げつつ、「データ暗号化していない」企業は多い
・オンプレミス時代から続く“目に見えやすい対策”ばかりが進む
・クラウドセキュリティ戦略の「3つの大きな柱」とは?