通販やECサイトのシステム開発におけるパフォーマンス改善が課題に
フォービスの特徴であり強みは、基幹系とECサイト、コールセンターを1つのシステムとしてクラウド上で開発して提供していることだ。それぞれのシステムをベンダーが個別に開発するケースが多いのだが、同社はAmazon Web Services(AWS)上で一手に展開しており、それゆえに顧客ニーズにあった柔軟な対応が可能だ。
フォービスでソリューション部をまとめる松下 康雄氏は、「特定の人に商品をリピートで売る企業は、注文後でも注文変更や注文キャンセル、返品を受け、マイページからコールセンターにダイレクトに連携するなど、システムにも特徴があります。その改修には迅速な対応が求められていました」と語る。
クラウドが一般的になり、かつさまざまなメディアに常に接触している現代のエンドユーザーにとって、システムのレスポンスが遅いことはそれだけで命取りだ。特に何度も利用するマイページ機能だからこそ、パフォーマンスが悪ければ即ユーザー離れにつながり得る。
実際、「ECサイトの会員数が増える中で、マイページ操作のパフォーマンスを見直してほしいと、通販事業者さまからご依頼がありました」同社の開発チームを束ねる飯野 亮太氏は振り返る。
「ですが、ボトルネックを特定するための調査には多くの工数がかかります。力量のあるITエンジニアを、本来注力すべき改修フェーズの前段階で拘束することになりますし、改修スケジュールもその分遅れます」(飯野氏)
だが先述したとおり、現代のユーザーは“短気”である。ユーザー満足度が損なわれるような体験が一定期間、あるいはひんぱんに続くようなら、サービスから離れていくだろう。ハイパフォーマンス、かつ迅速な改修が可能なシステム。それを継続できる仕組みがフォービスには必要になっていた。
この記事の続き >>
・パフォーマンス低下の原因をピンポイントで素早く特定
・1人月分の調査時間を削減、 現場で誰もが使う必要不可欠なツールとは?
・システムのパフォーマンスとビジネスの監視へ