データ抽出と変換の手間がクラウドのデータ活用の“壁”に
クラウドサービス、特にSaaSの分野は、イニシャルコストの低さや導入の容易さなどが高く評価され、この10年で企業のシステム整備における当たり前の選択肢となった。開発環境での利用を皮切りに、SaaSアプリケーションの多様化が急進することで、今ではビッグデータ管理や解析、CRM、ERPなど、多様な仕組みの整備手段としても広く採用されるまでになっている。
それらが管理するデータは、企業の貴重な資産だ。個々のサービスの垣根を越えたデータ共有により、コスト削減/業務効率化が可能となる。より多くのデータを集約し分析することで、新たな知見の獲得につなげることもできるだろう。
だが、現状でそれらのデータ活用が十分に行えているかと言えば、残念ながら“否”というのが多くの企業の実態だ。
仕方のない面もある。そもそも各クラウドサービスからのデータ抽出自体が煩雑な作業だ。加えて、データは目的ごとに異なる形式で管理されており、使える形に集約するには変換作業も発生する。そうしたデータ連携の手間やコストは、クラウドサービス数に比例する形で増していき、その利用が広がる中で作業の難度も上がらざるを得ない。
もっとも、こうした状況を打開する手だてもある。
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・SalesforceやSlack、ServiceNowなどの約20のSaaSアプリケーションと連携
・データ連携の設定と実行がマウス操作だけで可能
・オンプレミスとも“つなぐ”データ連携プラットフォーム