本当にクラウド活用だけがDXと言えるのか?
2018年のDXレポートにあった「現行のレガシーシステムでは崖を乗り越えられない」という2025年の崖のメッセージは、日本企業に大きな衝撃を与えた。DXレポートを受け、多くの日本企業は、急速にシステムの刷新などに取り組み、コロナ禍によってその流れは大きく前進したようだ。
そうした中で、たびたびDX推進の鍵として指摘されてきたのが、「クラウド活用」だ。もちろん、自社の既存システムとの相性を考えれば、必ずしもクラウドが最適とは言えないケースも存在するはずだが、クラウド化をすることでDXを加速させることができると考え、導入を検討した企業は少なくない。
しかし、本当にDX推進にクラウド活用は必須事項なのだろうか。
ここからは、DXレポートで示されているDXとは何だったのかを改めて振り返りつつ、さらに2020年末に新たに公表されたDXレポート2の内容を踏まえ、これから企業に求められるDXを考えたい。
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・「古い=レガシーではない」と言える理由
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