旅費規程違反の割合は75%、課題もムダも多い出張管理の現状
企業において、出張は日常茶飯事だ。ただし、飛行機や新幹線のチケット予約や、長期出張の場合は宿泊先の予約など、事前に手配すべきことは多い。また、個人で経費を立て替えることも多く、社員に負担がかかることもある。出張後の精算も大変だという声もよく聞く。
実際に、企業の出張管理の状況を調べると、厳しい実情が浮かび上がってくる。日本CFO協会が約300社に実施したアンケートによると、「出張費が適正化されておらず、コスト削減の余地がある」という回答が約69%も占めていることが分かった。一方、コスト削減に取り組む企業は40%程度だという。
こうした課題の背景には、出張費用の可視化ができていないことがある。そこで、注目され始めたのが「BTM(Business Travel Management)サービス」だ。エアトリの下平 美保氏は、「過半数を超える企業が出張経費を適正に管理できていない背景もあるため、日本におけるBTM市場の規模は約6.4兆円と大きく、今後もさらなる市場拡大が見込まれています」と語る。
今後、企業にとっての重要度が増すBTMとは、どのようなものなのだろうか。取り組むことで、企業はどのようなメリットが得られるのか、わかりやすく解説しよう。
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・出張業務の効率化とコスト削減を実現するBTMサービスとは?
・なぜ、航空券が数万円も安くなる?
・出張における不正を防止する仕組み