ハイブリッドワーク浸透で急増「IT担当者の苦悩」、超効率化させるVPNとデバイスの条件

ハイブリッドワークで生じる従業員とIT担当者、それぞれの不満と負担
ほとんどの業務がオフィス内で完結していた時代は、外部との境界を監視することで、社内システムのサイバーセキュリティが確保できていた。だがハイブリッドワークでは、オフィス外から社内システムへのアクセスを認めざるを得ず、外部SaaSで業務データをやり取りすることも日常茶飯事だ。これらアクセス経路などの保護に加えて、業務を快適に遂行できるよう、ネットワークやコンピューティングリソースのパフォーマンスも考慮しなければならない。IT担当者は、外部からのアクセスなどに対して、セキュリティ管理の厳しいルールを展開する傾向にある。一方で従業員は厳しいルールに不便さを感じ、PC本体以外に通信機器やACアダプターなどを持ち運ぶ負担もあって不満を募らせている。
ルールの厳格化は、IT担当者の負担も増やす。たとえば、パスワードの管理や変更ルールを厳しくすると、セキュリティは高まる一方で、「パスワードを忘れた」といった問い合わせが増える。問い合わせがあるならまだしも、従業員がルールの抜け道を見つけ出し、形骸化してしまう恐れもある。
警察庁が発表したレポート「令和4年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」によると、ランサムウェアの被害に遭った会社の侵入経路の83%がリモートアクセスに起因するものであった。IDとパスワードだけの認証やVPN機器の脆弱性などによって、攻撃者が簡単に侵入できるようになっているのだ。生産性を高めながら、認証などセキュリティを強化するにはどうすればいいのだろうか。ハイブリッドワークに適した環境の条件とは何か。
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