ランサムウェア被害「データ復旧できた企業・できなかった企業」の差は? いま必要な復旧力
被害企業の83%が「バックアップあり」でも復旧できたのは19%
ランサムウェアはさまざまな手口で侵入してくる。脆弱性があるところを探し、少しでも隙があればそこから侵入する。すぐに被害を及ぼすのではなく、ひそかに潜伏してシステムの中を調査し、重要なものがどこにあるかを確認する。そして、ユーザーの権限を奪い、さまざまな悪事を始めるのだ。
その1つが「データの暗号化」で、データに鍵をかけて使えない状態にしてしまう。結果、サービスダウンやデータの消去、貴重な個人情報や企業の機密データの漏えいなどを引き起こすのだ。
セキュリティ対策は多様な手段を講じることが必要だと言われる。ランサムウェアの侵入を防ぐ「防御」、侵入されたとしてもすぐに気づく「検知」、そして最後の砦と言われている「復旧」だ。
警視庁の『令和4年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について』によると、ランサムウェアの被害に遭った企業の83%はバックアップを取得していたが、そのうち復旧できた企業はわずか19%だったという。バックアップデータを取得していたにもかかわらず、復旧できた企業と復旧できなかった企業の差は何だったのか。
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