太平洋セメントが「脱Notes」できた理由、難易度“超高い”5年間におよぶ大移行計画の詳細
移行の難易度が高く、大企業に深く浸透したNotes
このようなハードルを1つずつクリアしていった企業の1つに太平洋セメントがある。セメント製造から建材販売まで手掛ける同社は、「環太平洋におけるリーディング・カンパニー」を目指し、グローバルに事業を展開している日本最大のセメントメーカーだ。
同社は関連会社の社員も含めて数多くのNotesヘビーユーザーを抱えており、Notes移行が大変難しい状況にあった。多くの業務に浸透しきったNotesを捨てることは至難の業で、一朝一夕で移行できる状況ではなかったという。
「たとえてみると、いわば箱根駅伝の戦いのようであり、最初の方針策定フェーズから非常に厳しい課題をクリアしていかなければなりませんでした」と振り返るのは、太平洋セメントの加藤勉氏だ。
同社は1995年にNotesを導入し、その2年後から本格的に利用を開始。メールDBはグループ会社なども含めて約3000ユーザーが利用しており、社内外ポータルもNotesで立ち上げ、ワークフローを中心に業務アプリが2800ほど存在していた。また、関連グループ会社も約100社に利用ユーザーがおり、約20社がNotesサーバを立てて、レプリカという形で本社の掲示板や内線電話帳などのアプリを連携していた。
多くの関係者がヘビーにNotesを利用する中で、移行の難易度は非常に高かったのだ。同社は、いかにしてNotes移行を成功に導いたのだろうか?
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