日立系と住友系が合併、“最強の磁石”作る中堅製造メーカーの強力な製造体制の源泉
NEOMAXエンジニアリング事例
企業統合により新たに抱えることになった複数の課題
そのNEOMAXを主軸とし、リニアステージ、油圧機器用ソレノイドなど、その取り扱い製品は応用製品から産業用機器、複写機部品、医療機材まで、実に多彩だ。このような複雑な製品群を効率よく製造していくためには、受注・生産計画、部材調達、加工・組立、梱包出荷という、入口から出口までの一連の流れをしっかりサポートできる生産体制が必須となる。
同社は2009年に合併したことで、いくつかの問題を抱えることになった。これまでプロジェクトリーダーとして活躍してきたNEOMAXエンジニアリングの大河原 信氏は当時の状況を次のように説明する。
「まず各拠点のシステム統合が必要になったことが揚げられる。さらに統合によりデータ処理量が増加し、サーバに負荷が掛かり、現場の業務に影響が出始めた。また取扱い製品群が拡大し、管理などにも支障が出てきた。これについては部品表を分割するなど、運用で苦心することも多かった。」(大河原氏)
そこで、これらの問題を解決するために、従来から利用していたERPシステムを最短スケジュールでバージョンアップし、合併後の未導入部門にも順次対応していく方針をとったという。
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