もはや「境界を守る」だけでは不十分、新時代の脅威にセキュリティをどう見直す?

境界型セキュリティだけでは守れない時代へ
これまで企業のセキュリティ対策は、「境界型モデル」を前提としていた。社内と社外のネットワークを分け、その境界を保護することで、脅威の侵入を防ごうとするのが、その基本的な考え方だ。境界線上にファイアウォールやプロキシサーバ、IPS/IDSなどの機器を設置し、通信を制限したり、URLフィルタリングを実施したりといった対策は、すべて境界型モデルの対策だ。しかし、このモデルは現在、2つの観点で限界を迎えている。
1つはビジネスにおけるクラウドの広がりだ。Office 365やG Suite、Amazon Web Services(AWS)など、クラウド型のサービスを業務で使うのが当たり前になった今、従業員の多くは社内/社外を行き来しながら、重要なテータにアクセスしたり、アプリケーションを利用したりするようになった。このため、境界の内側だけを守っていても、企業のセキュリティを守ることは難しくなった。
もう1つは、脅威の複雑化・巧妙化だ。毎日、膨大な数の新種のマルウェアが作られ、従来のシグネチャ型の対策では、未知のマルウェアを発見することは難しくなった。次々と登場するフィッシングサイト、特定の企業を狙った標的型攻撃などの深刻な現実を前に、境界で脅威を100%防ぐことは不可能であり、侵入されていることを前提に対策すべきというのが、現在の常識となっている。
もちろん、だからといって、境界型のセキュリティ対策が不要になったわけではない。引き続き境界型のセキュリティ対策は実施しつつ、それだけではカバーできない脅威に対して、どう対処するかが求められているのである。
では、具体的にどのような対策が考えられるのだろうか。
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