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  • 2021/08/27 掲載
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「企業の価値は最終的にデータに帰着する」データ工学一筋に歩んできた研究者は、40年も前にこう看破していた。実際にその日は訪れる。海外、国内を問わず、誰もがデータの時代であることを認めるようになった現在、その人の目に企業の間で進んでいるDXやデータ活用はどのように映るのか。東京大学特別教授にして 国立情報学研究所所長 である喜連川優氏に、ヴィーム・ソフトウェアが話を聞いた。データという領域で、今、世界で何が起こっているのか。

誰もが認識し始めた「データの時代」

──喜連川先生は、これまで一貫してデータ領域の研究に従事されて来られました。

喜連川 優氏(以下、喜連川氏):今年(2021年)の3月、東大を定年退官しました。今は東大の特別教授という、部局にしばられない職位に就いているのですが、振り返ってみると、東大の博士課程を28歳で出てから65歳までの37年間、ずっとデータ工学ばかり手がけてきました。

 データでもとりわけ巨大なデータ、他ではもてあますというか、うまく触れない、難しいものが私の研究室に持ちこまれました。現在も、50ペタバイトのデータベースを研究室で運用しています。この巨大なサイズのデータを一つの研究室で取り扱うというのは、おそらく日本中でもわれわれだけではないかと思います。又、我々は非順序実行と言う独自の超高速データベースエンジンの方式を開発してきております。

 それと同時に、私は大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構である国立情報学研究所の所長(以下、NII)も務めています。NIIは日本で唯一の情報学の学術総合研究所で、全国の大学や研究所を結ぶ通信ネットワーク SINETを構築・運用する組織としても知られています。

──データ領域も近年さまざまな動きがありますが、国際的なトレンドをどうご覧になっていますか?

喜連川氏:国際動向ということでまず注目すべき話題はオープンサイエンスでしょう。2021年6月11~13日、G7コーンウォール・サミットが開催され、会合成果の1つとしてG7研究協約というものが発表されました。

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・誰もが認識し始めた「データの時代」
・多忙な現場はFAXも使う。「目的」にしてはならないDX
・これから重要になるのは、データ基盤とデータデザイン

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