ROIは700%? 日本企業の巨大な足かせ「言語の壁」から解放されるには

外国語を必要とする業務に関わる730万人、そこで発生している問題とは?
ビジネスのグローバル化に伴って、日々の業務で英語を初めとする外国語を必要とするビジネスパーソンが増えている。ある調査によれば、その数は約730万人に上るという。たとえば製造業であれば、いまや調達から製造、販売まですべてがグローバル化しており、従業員の多くが外国語に接しているのだ。では、具体的にどのような業務で外国語を必要としているのか。それを示したのが次の図だ。
これを見ると、プレゼンや企画書、報告書などの資料閲覧、社内外とのメール・チャット等で外国語が多用されていることが分かる。
では、こうした外国語を必要とする業務に、ビジネスパーソンは問題なく対処できているのだろうか。答えは「ノー」だ。もちろん外国語の堪能なビジネスパーソンは問題ない。しかし、多くの調査が示しているのは、大半のビジネスパーソンが「外国語で苦しんでいる」事実である。
たとえば、英語のメールを受け取り、それを理解して英語の返信を書くという、たったそれだけのことに、こうした方々は多大な労力を使っている。それは1日に30分程度かもしれない。しかし、それが人の数だけ、毎日、繰り返されているのである。
そこでは膨大な量の生産性が“静かに”失われている。これは、英語を母語とする海外企業にはまったく存在しない喪失だ。世界を相手に戦っている日本企業にとっては、大きな「足かせ」である。
企業経営者は、その事実にもっと気づくべきだ。そして、その解決策が本当に「英語を勉強すること」なのかどうか、疑ってみるべきではないだろうか。
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