記事 損害保険 組込型保険の「データ連携」をどう実現する? 考慮したい「項目6つ」「選択肢3つ」 2024/08/20 組込型保険において、複数のステークホルダー間でスムーズに情報を共有するためには「データ連携」が不可欠です。従来の保険システムとは異なり、組込型保険ではさまざまなステークホルダーがそれぞれ異なるシステムを持つため、データの連携手法が重要になります。本稿では組込型保険でのデータ連携を設計する際に考慮したい「6つの項目」と 「3つの選択肢」を解説します。
記事 生命保険 第一生命の中計が大転換、ベネフィット・ワン買収後「非保険領域」に注力するワケ 2024/06/19 第一生命ホールディングスは2023年12月に官公庁や企業の福利厚生業務を担う「ベネフィット・ワン」へTOB(株式公開買付)を発表、2024年2月8日にはベネフィット・ワンの経営陣から賛同を表明される結果に落ち着いた。保険会社による非保険領域の取り組み強化は、日本生命が中期経営計画(中計)でもその取り組みをアピールしているが、今回の第一生命ホールディングス中計をどうみるべきなのか? 矢野経済研究所 ICT・金融ユニット 主任研究員 山口 泰裕氏が解説する。
記事 損害保険 組込型保険のカギは「あの存在」、 ボルトテックやチャブが先を行く理由とは? 2024/06/18 前回の記事では実践編として、「Embedded Insurance(組込型保険)」の立ち上げに必要なプロセスと組込型保険の事例を紹介した。通常、組込型保険のサービスを組成するのは簡単ではないが、シンガポールのインシュアテック(保険テック)企業であるボルトテック(bolttech)やスイスの損害保険会社であるチャブ(Chubb)はどんどん事例を生んでいる。なぜこんなにも多くのサービスを生み出せるのか。絶対に押さえておきたい海外の組込型保険普及の潮流とともに紹介する。
記事 生命保険 日本生命の中計が激変、ニチイHD買収後「非保険領域」で何を目指すか? 2024/05/08 日本生命が2024年3月に中期経営計画(中計)を発表した。この中計では、2023年11月に同社が約2100億円で買収を発表した介護最大手のニチイHDの事業ポートフォリオをどのように生かすかについてその方向性がまとめられている。矢野経済研究所 ICT・金融ユニット 主任研究員 山口 泰裕氏が同社の中計全体に加え、競争が激化する非保険領域の「本格展開」をどのように見据えるべきかを解説する。
記事 損害保険 「組込型保険」を作るには? 東京海上日動やMUFGなど先進事例を解説 2024/04/03 前々回の記事では概説編として、「Embedded Insurance(組込型保険)」を実現するために考えるべきことを整理しました。今回は実践編として、「サービス組込型キャンセル保険」の宿泊施設向けサービスの具体的な事例を挙げ、トライアルを経て本リリースに至るまでの立ち上げのプロセスから現状の取り組みに加え、組込型保険の事例を紹介します。
記事 株式・債券市場・資金調達 投資の神様バフェットの会社「バークシャー株」は今買うべき?“神”が抱えるリスクは 2024/03/21 「投資の神様」として世界から注目されるウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイが2月24日、第4四半期決算を発表した。今、バークシャー・ハサウェイ株は買いか、売りか、評価は正当なのかについて、同社の今後の収益性や抱えるリスクを含めて米モーニングスターの見解を紹介する。
記事 生命保険 なぜ保険会社のDXは難しいのか? 住友生命デジタル共創オフィサーが示す「4つの視点」 2024/03/06 筆者は、住友生命保険のデジタル共創オフィサーとしてDXに関する取材を受ける機会が多いが、特によく聞かれるのは「なぜ保険会社のDXは難しいのか」についてである。多くの保険会社がデジタル化やDXへ取り組んでいるのに、なぜそのような印象を与えるのか。本稿では「組織体制」「ビジネスモデル」「システム」「人材」の4項目からこの疑問に答え、解決策を提示しよう。
記事 生命保険 第一生命HD「ベネフィット・ワン買収」の意味は? 「保険サービス業へ進化」のワケ 2024/02/21 第一生命ホールディングスは2023年12月に官公庁や企業の福利厚生業務を担う「ベネフィット・ワン」へTOB(株式公開買付)を発表、2024年2月8日にはベネフィット・ワンの経営陣から賛同を表明される結果に落ち着いた。保険会社による非保険領域の取り組み強化は日本生命による2023年11月のニチイホールディングスの買収が記憶に新しいが、今回の第一生命ホールディングスの動きをどう見るべきなのか? 矢野経済研究所 ICT・金融ユニット 主任研究員 山口 泰裕氏が解説する。
記事 生命保険 日本での「保険DX」とはどういうことか? 住友生命の「類型」を解説 2024/01/11 日本では、コロナ禍でデジタル化が進んだとはいえ、紙ベースや対面で行われている業務もまだ多く、保険DXがあまり進んでないと言われる。しかし、一部の保険会社では、業務を見直したうえで、デジタル化やデータ活用を行い、顧客体験を向上させるとともに業務効率化を図るケースも出てきている。本稿では住友生命の考える保険DXについて解説する。
記事 生命保険 「2024年は激変」生保×保険テック10大予測、GAFA参入や生成AIをどうみるか? 2024/01/10 2023年の「生命保険×インシュアテック市場」は日本生命や第一生命、住友生命などで大型の動きがあり、2024年も引き続き盛り上がりを見せそうだ。本稿ではベスト10を挙げる形式で、「保険会社と保険代理店の関係」「金融サービス仲介業」「オープンAPI」「非保険領域(個人領域/法人領域)」「組込型保険」「海外動向」「生成AI」「ノーコード/ローコードツール」について解説する。
記事 損害保険 「世界で最も影響力のある保険テックイベント」では何が語られているのか? 2023/12/26 2023年10月31日から11月2日にかけて、米国ラスベガスにて世界最大の保険テック(インシュアテック)イベントである「ITC Vegas 2023」が開催されました。筆者が所属するFinatextグループからはエンジニアを含む4名が参加。現地で議論されていた注目すべきトレンドやトピックを4つのテーマに分けて、ビジネスとテックの両面からご紹介します。
記事 その他保険 なぜ日本生命は介護最大手を買収した? 非保険領域の「本格競争」が始まった 2023/12/07 11月29日、日本生命が介護最大手のニチイホールディングス(ニチイHD)を買収すると発表した。日本生命は買収の理由して超高齢社会における「サービス提供体制の高度化」「新規事業の推進」を理由に挙げるが、より具体的にはどのような戦略の下で買収したのか。ニチイHDの事業ポートフォリオなどから矢野経済研究所 ICT・金融ユニット 主任研究員 山口 泰裕氏が解説する。
記事 損害保険 組込型保険の「作り方」とは? 開発の考え方やポイントを解説 2023/11/28 前回の記事では、「Embedded Insurance(組込型保険)」の新たな動き「Embedded Insurance2.0」について紹介した。では、「組込型保険」を実現するには具体的にどのような点に気をつけるべきか。ここからは「組込型保険」の作り方を、筆者が取締役を務めるスマートプラス少額短期保険の「サービス組込型キャンセル保険」を例に説明する。今回は概説編だ。
記事 その他保険 急拡大する「インシュアテック市場」を矢野経済研究所が解説、3つの攻めの保険DXとは 2023/11/24 生命保険分野は、さまざまな規制も相まってDXが進みにくいとみられている。しかしながら、フィンテックの潮流を受け、2017年前後から徐々に生命保険分野においてもInsurTech(インシュアテック)の波が登場。当初はさざ波であったものの、今やその波は、保険商品はもちろん、募集行為や引受査定、支払査定、そしてIT基盤に至るまでさまざまな領域へと広がってきている。そこで本連載を通じて、これから本格的に盛り上がりを見せていくインシュアテック市場についてデータに基づく調査を中心に解説する。
記事 金融ガバナンス・内部監査 「キャッシュレス率95%」の韓国、“日本比”3倍普及に貢献したフィンテック環境とは? 2023/10/30 2023年10月4~ 6日に「ソウル・フィンテック・ウィーク 2023」が開催された。セミナーに登壇者として参加した筆者が、韓国の金融業界およびフィンテックスタートアップの人たちと交流する機会を得たので、イベントの概要とそこから見えてきた韓国のフィンテックトレンドについて論じる。「なぜ韓国で9割以上のキャッシュレスを達成しているか」「独自の言語と文化を背景に金融サービスについてガラパゴス化のリスクがつきまとう課題にどのように対応しているか」などを探った。
記事 損害保険 組込型保険はもうからない? LINEやテスラの事例でみる「Embedded Insurance 2.0」 2023/10/24 「Embedded Insurance(エンベデッドインシュアランス・組込型保険)」は、インシュアテック(Insurtech=保険×テクノロジー)界隈で、最も盛り上がっているトレンドの1つです。保険をサービスに組み込んで、消費・行動文脈の中で提供していくことで、サービス自体の顧客体験を良くしたり、利用を促進したり、保険の契約促進を図ったりしていく「Embedded Insurance」に最近、「Embedded Insurance2.0」と呼ばれる動きが出てきています。そこで本稿では、これまでの「Embedded Insurance1.0」を振り返りつつ、新たに登場しつつある「Embedded Insurance2.0」が意味するものについて整理します。
記事 損害保険 “中古車屋”だけじゃない、一般ドライバーを食い物にする「損保×自動車」の構造とは? 2023/09/22 ビッグモーターに続きネクステージにも同様の自動車保険を利用した不正があるという報道から、両社の社長が辞任する事態になっている。金融庁がビッグモーターと損保ジャパンの両社に立入検査を実施するなど「損害保険と自動車」の関係は相当に根深いことが明らかになりつつある。本稿では「損害保険と自動車」の業界構造を解説しつつ、“健全なビジネス”が可能かを考察する。
記事 金融ガバナンス・内部監査 「不正送金」被害が過去最多、金融機関の「口座」対策と3つのポイントとは? 2023/09/13 フィッシングなどによるインターネットバンキングの不正送金が増加しており、金融庁や警察庁からの注意喚起が行われるようになっている。最近は手口が多様化している上に、新しい手法が次々と出てきており、2023年上半期の被害件数は過去最高を記録した。また、不正送金の増加は、受け皿となる預金口座に対するニーズの拡大に伴って口座売買の増加にもつながっており、警察当局、金融機関それぞれにとって悩みの種となっている。ここでは、こうした不正送金の原因となっているフィッシングと受け皿となっている口座売買の両面から、セキュリティ脅威の現状を整理してみたい。
記事 金融ガバナンス・内部監査 損保ジャパン会見で深まる疑惑、デジタル施策が「PR用」といわれかねない理由 2023/09/12 中古車販売大手ビッグモーターによる自動車保険の保険金不正請求問題に関し、損害保険ジャパン本社で100人以上の報道関係者が参加した2023年9月8日の記者会見では、冒頭で白川儀一社長は辞任を表明し、同社のこれまでの対応について説明があった。ここでは、損害保険会社としての信頼回復につながったのかという視点から会見のポイントを解説する。
記事 金融ガバナンス・内部監査 「ビッグモーター不正」の衝撃、“損保そのもの”の信頼回復へ各社の対応と論点まとめ 2023/08/09 ビッグモーターをめぐる報道は過熱しており、当初の保険金不正請求から、オーナー経営者による企業体質、ガバナンスの問題や除草剤散布による街路樹の損害にまで広がりを見せている。単独企業による不正行為ということであれば、その企業が必要な処罰を受け、信用を失うだけだ。一方本件は、同社と損害保険会社との関係の中で、「自動車保険そのもの」に対する信頼を失墜させる可能性もある。保険請求をめぐる不正の内容を整理するとともに、今後の展開を考えてみたい。
記事 損害保険 組込型保険とは何か? 国内外の事例、メリット、今後の可能性をわかりやすく解説 2023/06/07 新しい保険の販売手法として、商品やサービスとセットで保険を提供する「Embedded Insurance(エンベデッドインシュアランス:組込型保険)」が注目されている。これまでになかった新しい保険商品が数多く登場するだけでなく、ANAやGMO、サカイサイクルといった事業会社が大手保険会社と手を組んで保険商品を開発・提供するケースも出てきた。組込型保険とはそもそも何か、事業者や利用者のメリット、さらにはそれ以外の「第3の存在」、国内外の最新事例などについて、アビームコンサルティングの執行役員プリンシパルである植田良平氏、シニアマネージャーの森厚之氏、上條洋氏、森田直樹氏に話を聞いた。