記事 AI・人工知能・機械学習 製造業でも進む「生成AI活用」、先行する独ボッシュ「驚愕すぎる取り組み」とは 2024/03/19 マーケティングやコンサルティング業界が先行する生成AI活用だが、製造業でも大手企業による取り組みが本格化しつつある。42万人以上の従業員を持つドイツ・ボッシュは、生成AI活用で既存のAIプロジェクトの生産性を大幅に高める計画を明らかにし、いくつかの工場で実際にプロジェクトを始めている。生成AIを活用することで、通常半年から1年はかかるAI開発プロジェクトを数週間にまで短縮することを狙うという。具体的にどのように生成AIを活用しようとしているのか、ボッシュの取り組みを探ってみたい。
記事 ペーパーレス化 海外も驚愕、愛知の町工場が実現した「完全ペーパーレス」、地味にスゴイ5施策の中身 2024/03/04 コロナ禍の影響で多くの町工場が厳しい舵取りを迫られる中、スチールテック(愛知県大府市)は133%(2021年度)、124%(2022年度)の成長率で、2期連続で最高売上を更新しています。そんな同社は、本業(鋼材加工)の顧客に工場見学してもらうと、ほとんどの見学者から「スチールテックとの取引を決める」と言われるようです。中でも驚きの声として反響が大きいのが、「ペーパーレス化の取り組み」です。本記事では、スチールテック 代表取締役社長 出口 弘親氏自らが、海外からの見学者も驚くペーパーレス化の取り組みについて解説します。
記事 人材育成・人材獲得 若者は努力しない…?なぜ「製造人材」が育たないのか、脱昭和できない“ヤバい”現実 2023/12/21 とにかく人手が足りない。効率化も一杯一杯で、コストも限界まで切り詰めている。改善しようにも、人材を育てるにも、その時間やお金に余裕がない。企業によって状況に差はあるものの、製造現場は多かれ少なかれ、こうした思いを抱いている。製造業を取り巻く状況は厳しくなる一方だが、ものづくりのやりがいや楽しさを取り戻し、その中で人が育って、生かされるという好循環を生み出せないものか。本連載第1回では、製造現場における人の問題を取り上げ、現場の声も交えて問題を掘り下げていく。
記事 AI・人工知能・機械学習 「製造現場×生成AI」、世界に遅れる“日本の製造業”は変われるか? 識者7人が激論 2023/11/22 生成AIを製造現場でどのように使えば良いのか──。いま巷ではChatGPTによる驚異的なビジネスへの影響が話題になり、すでにさまざまな分野で応用への検討が始まっている。それは製造現場でも同様だ。とは言え、製造現場でどのように生成AIを適用していけば良いのか、まだ見えないところも多い。今回、IVI(インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ)の理事長、西岡 靖之氏による司会の下、製造業のAIやデータ活用に詳しい識者6人が一堂に会し、生成AIの課題やビジネス展開、将来性などについて熱い議論を交わした。
記事 生産・製造管理 ただの町工場から「海外も注目」に異例の激変、ここだけの秘密「4つの人財戦略」とは 2023/11/20 石塚(株) 本部 石塚まさひこ おお!こんなに人に寄り添った経営をされているんですね。 素晴らしいです。 これからも学ばせてください。 よろしくお願いいたします。
記事 スマートファクトリー・次世代工場 アイシン九州が目指す「EV変革への完全対応」、950時間も効率化した“製造DXの実力” 2023/10/30 自動車部品大手のアイシン九州とアイシン九州キャスティングは、DXを一丸となって推し進め、2030年までに、業務効率で25%、生産性で30%を向上させる目標を掲げている。その特徴は、過去の苦い経験を踏まえた「身の丈に合った」デジタル化およびDXで、現場業務を中心に進めている点だ。すでに950時間の業務効率化につなげた成果も出しているという。一体どのようにDXを進め、大きな改善効果を出しているのだろうか。アイシン九州 DX推進室 室長の熊谷 隆之氏が、DXの取り組み概要と成果について語った。
記事 生産・製造管理 なぜ日立製作所は絶好調? 約7,800億の赤字からの「地道な復活劇」がスゴすぎる理由 2023/09/04 日立製作所はリーマンショック後の2009年、約7,800億円もの最終赤字に陥った。そんな苦い体験をした企業は、いかにしてどん底から這い上がり、再び黒字化に成功したのか。足元でも、3期連続で最高益を更新する強さの根源はどこにあるのか。同社デジタルシステム&サービス統括本部 E2E改革本部 本部長の片山薫氏に、日本最大手のモノづくり企業が取り組んだ“地道な経営改革”について聞いた。
記事 電機 【単独】ダイソンはEV再参入を目指すのか? CTOに聞く「情熱注ぐ投資領域と人材戦略」 2023/08/02 日本の製造業において、残念ながらエンジニアは決して目立つ存在ではないだろう。一方、世界で成長を続けてきたダイソンは、創設者兼企業トップのジェームズ・ダイソン氏をはじめとするエンジニアが会社の中核を担ってきた。しかし最近では研究開発や製品展開が変化し、エンジニアに求められる能力やスキルなども変わってきているという。同社CTOのジョン・チャーチル氏に、ダイソンの人材戦略や教育姿勢を聞くとともに、今後の製品展開についても聞いた。
記事 電機 【単独】ダイソンCTOに聞く「日本企業との大きな違い」、世界トップたる理由とは何か 2023/07/28 日本の大企業では少ない、エンジニア出身者が経営を率いるダイソン。電気機器の世界的メーカーとして確固たる地位を築き上げた今でも、常にトップであり続けるために、他社と差別化できる技術領域の開発に注力している。その技術開発について、ダイソンのCTO(最高技術責任者)、ジョン・チャーチル氏は「経営者がエンジニア出身だからこそ、短期で投資回収するのではなく、長期的な目線を持って重要な技術開発に多額の投資を行っている」と語る。技術部門トップのチャーチル氏に、技術者視点で見たダイソンの強みや日本企業との違いなどについて単独インタビューで話を聞いた。
記事 設計・開発 iPodの仕掛人・前刀氏が語る「アップル最強」秘話、次に仕掛ける生成AI事業も大予測 2023/06/13 アップルが世界的なリーダー企業になれた秘訣は、「創造力」を備えていることにある。これは普通の企業とはまったく違う能力だ。この創造力が「日本製造業の復活のカギを握る」と断言するのが、独自の発想で「iPod mini」を大ヒットに導き、「iPodの仕掛人」と呼ばれた、元アップル日本法人社長で現リアルディア社長の前刀 禎明氏。ではこの創造力をどのようにしたら身に付けることができるのか。前刀氏に、アップルの強みとともに、創造力の養い方について聞いた。
記事 生産・製造管理 トヨタに見る圧倒的「日本の強さ」、早大・藤本氏が語る“ものすごい製造現場”とは 2023/06/09 日本の製造業はこれまで、米国や中国などとは異なる伝統的な強みを持って世界と互角に渡り合ってきた。早稲田大学大学院経営管理研究科ビジネス・ファイナンス研究センター研究院教授の藤本 隆宏氏も「トヨタをはじめ、日本の製造業には他国にはない強みを持つ」と強調する。しかし昨今はインフレが進むなど難しい事業環境の中で、企業は生産性を上げなければ生き残ることが難しくなっている。今後も製造企業が勝ち抜いていくにはどうすれば良いのか。本稿では、藤本氏に日本の製造業における勝ち筋について聞いた。
記事 生産・製造管理 東大・越塚教授が語る「データ覇権」競争、先導する欧州・悩める米国…対する日本は? 2023/06/06 データを制する者は、経済を制する──。人口減少が深刻な日本において、データ利活用による生産性の向上と、新たな価値創出が重視されてきている。そのためには、企業や産業、国など、あらゆる分野を超えたデータ連携が必要である。そうした中、世界の製造業界では、「GAIA-X(ガイアX)」や「Catena-X(カテナX)」のように、データ連携のプラットフォーム構築に国を挙げて注力している。では日本の現在地はどうだろうか。今回は、「データ連携」の第一人者である東京大学大学院情報学環 教授の越塚 登氏に、日本のものづくりにおけるデータ連携の重要性やその基盤の取り組みなどについて聞いた。
記事 設計・開発 元アップル日本法人社長が語る“ワクワクする”製造企業、日本に欠ける「創造力」とは 2023/06/02 製造業の復活が日本経済復活のカギを握ると言われて久しい。技術立国と言われた日本は本当に「今は昔」となってしまったのか。否定的な意見も多く聞かれる中、「日本には海外に真似できない素晴らしい面がある」と語るのは、元アップル日本法人社長の前刀 禎明氏だ。製造業は「ものづくり」から「価値づくり」にシフトしていき、そのためには「創造力」が必要という。前刀氏に、日本の製造業に何が足りないのか、「創造力」とは何かについて聞いた。
記事 生産・製造管理 工場2000拠点を視察して実感、藤本 隆宏教授が「製造業衰退は大間違い」と断言のワケ 2023/06/01 近年、日本のものづくりや製造業の競争力が低下しているという声を耳にすることが多い。こうした声に対し、「現実のデータを見れば、日本の製造業が衰退しているというのは間違っているとわかる」と語るのは、ものづくり研究の第1人者で、元東京大学 ものづくり経営研究センター長、現 早稲田大学大学院 経営管理研究科 ビジネス・ファイナンス研究センター研究員・研究院教授の藤本 隆宏氏だ。むしろ一方的衰退ではなく、近年は日本の製造業が戦いやすい環境になっており、条件と努力によっては勝てる状況になっているという。なぜそう言えるのか。藤本氏に製造業の現状や展望について話を聞いた。
記事 物流管理・在庫管理・SCM アップルやテスラに見る、崩壊寸前のサプライチェーンで見つめなおすべき「意思決定」 2023/05/26 近年、「パーパス経営」という言葉をよく耳にするようになり、みなさんの会社でもパーパスを掲げるようになったのではないでしょうか。会社全体のこととして認識されていますが、専門職や専門チームなど小さな組織においても有効です。中でも急速なグローバル化や深刻化する物流問題などで変革期にあるサプライチェーンでは、何かの意思決定をする際にパーパスが大きな役割を発揮します。本稿では、アップルやテスラを例に出しつつ、サプライチェーン領域におけるパーパスと意思決定について解説します。