記事 製造業IT 「OSSが当たり前」の時代、推進団体は何をすべきか? OBCI解散で見えた「今後の役割」 2021/06/01 OSS(オープンソースソフトウェア)の開発、導入、そしてビジネスでの活用においては、さまざまなコミュニティや非営利団体が活動しています。3月5日~6日にオンラインで開催された「Open Source Conference 2021 Online/Spring」において、OSS推進団体の1つであるオープンソースビジネス推進協議会(OBCI)が解散を発表し、13年間の幕を閉じることになりました。今回は、これに関連して開催された4つのOSS推進団体の代表者による座談会の様子をレポートするとともに、OSS推進団体の存在意義や今後の在り方を考えてみます。
記事 クラウド スタートアップ立ち上げ時に使えるAWSサービスまとめ【AWS直伝】 2021/05/25 人材や資金面でリソースの限られたスタートアップ。立ち上げ間もなくともシステム面でやるべきことは山積みで、IT人材の確保もままならないためクラウドサービスの役割は大きい。こうした中で、パブリッククラウドの1つ、AWS(Amazon Web Services)ではどのような機能を提供しているのか。スタートアップの草創期、シードステージからアーリーステージで活用したいAWSサービスを厳選して、AWSの塚田 朗弘氏にまとめてもらった。なお、他のクラウドサービスベンダーでも同様の機能を提供しているケースもあるので、そちらも踏まえつつ参考にしてもらいたい。
記事 クラウド Amazon S3とは何か?関連用語と操作・機能一覧をやさしく解説 2021/04/23 Amazon S3(Amazon Simple Storage Service)は、AWSが提供するオンラインストレージサービスの1つです。高い拡張性・耐久性や低コストなどの特長から、非常に多くのユーザーに利用されています。本稿では、Amazon S3の概要から、関連用語、機能までひとつひとつひも解いて説明していきます。
記事 クラウド GAIA-Xとは何か、GAFAMも巻き込む欧州のクラウド・データインフラ構想 2021/04/06 欧州統合データ基盤プロジェクト「GAIA-X(ガイア-エックス)」が、2020年6月に正式発足されました。ドイツ主導で立ち上げられ、フランスとともに準備が進められてきたGAIA-X発足の背景には、クラウドコンピューティングやデジタルプラットフォームビジネスの分野で米国や中国の後塵を拝しているとの欧州の危機感があると言われます。今回は、正式発足から半年が経過し、2021年にデータインフラのプロトタイプの構築、運用を開始予定のGAIA-Xについて取り上げます。
記事 AI・人工知能・機械学習 ウイルス検査を「ベイズ統計」で解説、なぜ闇雲なウイルス検査は誤判定が多くなる? 2021/03/20 私たちが普段接する従来の統計学にはデータが必要です。データがなければ「議論できない」からです。ところがベイズ統計は、事前にデータがなくても、仮定しつつ議論を進め、情報を得ながら確率を更新していける強みがあります。ベイズ統計は、結果から原因、未来から過去を探るときにも活躍し、スパムメールの判定からビッグデータの分析まで、現在、幅広く応用されています。ここではウイルス検査を題材に、「なぜ闇雲なウイルス検査は誤判定が多くなるのか?」について、『いちばんやさしいベイズ統計入門』の著者がベイズ統計を用いてわかりやすく解説します。
記事 IT投資・インフラ戦略 デジタル市場とは?経産省資料からひも解く、CPS社会への道筋 2021/03/15 経済産業省は2021年1月、「デジタル市場に関するディスカッションペーパー ~産業構造の転換による社会的問題の解決と経済成長に向けて~」を取りまとめ発表しました。以前コラムで取り上げた「DXレポート2」では、DX推進に向けた中長期的対応としてデジタル社会基盤(デジタルプラットフォーム)の必要性について述べられていましたが、本ディスカッションペーパーはこの具体像を提言したものと考えられます。本記事ではディスカッションペーパーの内容をまとめ、今後重要になる概念「デジタル市場」について理解を深めていきます。
記事 流通・小売業IT ABC分析とは何かをマンガでもわかりやすく解説、目的・やり方と手順、パレート図作成方法【活用事例あり】 2021/02/16 ABC分析とは、売上高・コスト・在庫などの指標を大きい順にランク付けし、優先度を決め管理するための分析フレームワークだ。この記事では、ABC分析の目的とメリット、基本的な分析の進め方について解説する。
記事 クラウド Amazon VPCとは何か?使い方や構成例を詳しく解説 2021/02/08 Amazon Virtual Private Cloud(Amazon VPC)は、アマゾンがAWS上で提供している機能の1つで、AWSアカウント内に構築できる仮想ネットワークです。このネットワークの中で、仮想サーバ「EC2」など多くのAWSのサービスが起動します。「やさしく学ぶAWS入門」第3回ではVPCについて、その特徴、作成手順や構成例などを説明していきます。実際にVPCを自分でも設定しながら読んでもらうと、理解が深まるでしょう。
記事 業務効率化 リアルなDX推進を『いちばんやさしいDXの教本』著者が語る DXは、なし崩しに進めよう 2020/12/10 DX(デジタルトランスフォーメーション)の先進事例としてよく取り上げられる企業と言えば、アマゾンやネットフリックス、ウーバーなど名だたる海外企業だ。だが、多くの日本企業にとってそれらは、遠い世界の話のように思える。国内企業が現実的にDXを推進するにはどうしたらいいのか。その疑問に、 『いちばんやさしいRPAの教本』『いちばんやさしいDXの教本』著者であり、自社でDXの旗振り役も担ったディップ 進藤圭氏が答えた。
記事 クラウド Amazon EC2とは何か?「インスタンス」など関連用語もまとめて解説【保存版】 2020/12/03 Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) は、アマゾンがAWS上で提供している機能の1つで、仮想サーバを構築できるサービスです。公式HPでは「安全でサイズ変更可能なコンピューティング性能をクラウド内で提供するウェブサービス」と記載されています。「やさしく学ぶAWS入門」第2回ではEC2について、その特徴や関連するサービスなどを説明していきます。
記事 IT投資・インフラ戦略 超スマートな経営データ基盤を作る3つのステップ、「再構築」ではなく「脱構築」せよ 2020/11/16 デジタル前提時代、企業のサバイバルは、データを経営に取り入れ、変化に対して敏感に対応できる能力にかかっている───。これからのエンタープライズシステム構築に求められる方向性と、そこで重要になる具体的な方法論を、アイ・ティ・アール プリンシパル・アナリスト 浅利浩一氏が提言した。
記事 クラウド 10分で理解する「AWS」まとめ、全体像や主なサービスがわかる入門書 2020/10/16 AWS(Amazon Web Services)について、あなたはどれくらい知っていますか?アマゾンのサービスということは知っていても、誰かにしっかり説明することはできるでしょうか?本記事では、AWS認定資格12種類すべてを取得し実務でも運用に取り組んでいるNRIネットコムの上野氏が、AWSに関する基本事項の整理に加えて、その特長や理解に役立つリンク、最低限押さえておきたい代表的なサービスについて解説します。
記事 IT投資・インフラ戦略 【事例】auカブコム証券に聞く、API連携と金融サービス高度化を実現したシステム全貌 2020/10/08 auカブコム証券は三菱UFJフィナンシャル・グループのネット証券会社として、約117万の口座と2兆2687億円の預り資産を誇る(2020年6月末現在)。大手ネット証券で唯一、システムのほぼすべてを自社開発する同社は、顧客の取引ニーズに応えるべくAPIによる協業を深め、セキュアな取引環境を実現している。そんな同社の新基盤を支えるシステムは、どのようなコンセプトのもと構築されたのだろうか。同社の成功事例を紹介する。
記事 業務効率化 不動産テックをわかりやすく解説 今なぜ重要?主要12分野の実態は? 2020/09/28 不動産業界は現在、大きな課題を抱えています。生産性の低さやITリテラシーの不足は顕著で、これから人手不足が進むと、危機的状況に追い込まれる企業も少なくないでしょう。そこで今注目されているのが“不動産×テクノロジー”の「不動産テック」という分野です。本稿では、不動産テック協会設立メンバーであり不動産テックカオスマップを作成した赤木正幸氏が、不動産業界の現状と課題、そして活用分野ごとの不動産テックの特徴について解説します。(2018年7月初出、2020年9月最終更新)
記事 製造業IT PoCが難航するのはなぜ? SIerと現場の“ズレ”が生む「データ分析」の難しさ 2020/09/28 SIer各社がデータ活用人材の確保・育成を打ち出しています。その狙いは、お客さまが保有するデータから価値を見い出し、データ分析基盤などの構築(もしくはサービス提供)に帰着させることです。しかし現実的には、PoC(概念実証)でお客さまのデータの分析を代行することが、必ずしもITの仕事に帰着していません。今回は、SIer視点でのデータアナリティクスの難しさと対策を解説します。
記事 AI・人工知能・機械学習 『シン・ニホン』安宅和人氏が提言、沈みゆく日本がここから逆転するには 2020/09/10 米国・中国を筆頭に世界で過熱するAI開発競争の中、日本の存在感は薄れる一方だ。2019年には、ソフトバンクグループの孫正義代表は「日本はAI後進国」とも発言している。だが、コロナ禍という未曽有の状況において、改めて日本が世界で存在感を発揮するためにAIこそが必要だと、『シン・ニホン』を著した安宅 和人氏は語った。
記事 ビッグデータ この「広告」に潜む真実を見抜くことができるか? 統計学を学ぶことで見えてくるもの 2020/09/07 英国の首相ベンジャミン・ディズレーリの有名な言葉に、「嘘には3種類ある。嘘、大嘘、そして統計」があります。数字は客観的かつ誰の目から見ても明らかな考察を得ることができるものではありますが、真実を見抜く目がなくては実は騙されてしまうことにもなりかねません。ここでは身近な「広告」を題材に、統計学を学ぶことで得られるものについて、『文系のための統計学の教室』を上梓したサイエンスライター 涌井 良幸氏、涌井 貞美氏が解説してくれました。
記事 ビッグデータ パランティア(Palantir)とは?ピーター・ティール設立企業に富士通らも出資のワケ 2020/08/24 企業価値200億ドル(約2.1兆円)とも言われるデータ分析企業「パランティア・テクノロジーズ(Palantir Technologies)」。同社はペイパル創業者のピーター・ティールが設立したことでも知られている。一方で、米軍、国防総省、FBI、CIAといった機関を顧客に抱え、機密案件を扱ってきたため、公開されている情報はそれほど多くない。ここでは、SOMPOホールディングスや富士通も出資する、そのパランティアをひも解いていこう。
記事 スタートアップ・ベンチャー 『発想する会社!』から学ぶ、デザイン思考のIDEOが「ブレスト」で大切にしていること 2020/08/03 多くの企業がイノベーションを起こそうと試行錯誤しているにも関わらず、なかなか新しいアイデアは生まれないのが実態だ。幅広い企業や団体を対象に新規事業開発支援を行ってきた永井 孝尚氏は、その理由について「方法論が大きく変わっているからです。かつての方法論にはすでに時代遅れになっているものも多いです」と語る。今回は“世界最高のデザインファーム”として知られるIDEOのゼネラルマネージャー、トム・ケリーが著した『発想する会社!』を基に、良いアイデアが生まれる正しいブレインストーミングの方法と落とし穴を、永井氏に解説してもらった。
記事 AI・人工知能・機械学習 医療用AI開発は中国が圧倒的に有利なワケ 日本は「あっという間に」置いていかれる 2020/06/26 中国は今、あらゆる産業分野でのAI活用に力を入れています。ボストンコンサルティンググループ(BCG)の「企業の人工知能(AI)の導入状況に関する各国調査」において、中国はアクティブプレーヤーの割合が世界トップレベルであることが示されました。それに対し、日本は全体的に低調で、特に医療(ヘルスケア)においては大きく水をあけられています。医療へのAI導入に関しては他国も進んでいるとは言えず、中国が突出しているのは明らかです。これには、いくつかの中国特有の事情があります。
記事 AI・人工知能・機械学習 医療AI開発の「3つのボトルネック」、なぜニーズはあるのに開発が進まないのか 2020/06/19 ディープラーニングを始めとする人工知能(AI)技術の進化に伴い、医療分野でもAI開発が始まりました。医師が見抜けなかった疾患をIBMのWatsonが見つけたり、早期発見が重要となる眼疾患の発見にグーグルのAIが貢献したり、成果も上がるようになっています。日本でも内視鏡画像の診断AI開発が進んでおり、医療AI開発は世界的なトレンドになっています。こうした医療AIは人手不足が深刻化する日本医療を救う切り札となることを期待されていますが、実は日本の医療用AI開発には大きなボトルネックが存在しています。
記事 ビッグデータ データの「見せ方」の極意、ヒトの視覚を“ハック”すると何がどう伝わるのか 2020/06/19 データの中に潜む傾向をあぶり出す、「データ視覚化」を行うには、データ以前に人間の認知システムの特性をよく理解している必要があります──そう指摘するのは、アクセンチュアや楽天、KPMGを経て、現在はPATH代表取締役、日本Tableauユーザー会会長をつとめる永田ゆかり氏だ。本稿では「データ視覚化」、つまり人間の視覚-認知脳神経系にフィットするようにデータの表現形式をハックすることで、人間の情報を読み取る能力をブーストする技術体系について、『データ視覚化のデザイン』を上梓した永田氏に解説してもらう。
記事 スタートアップ・ベンチャー 「面白いことをやらないなら生きている意味がない」PFN西川徹が深層学習に賭けた理由 2020/04/16 日本有数の技術者集団、プリファードネットワークス(PFN)。人工知能(AI)領域の「深層学習」をキーテクノロジーに、トヨタやファナックとも協業して社会課題の解決に挑んでいる。だが、PFNは前身である「Preferred Infrastructure(PFI)」の創業当初から深層学習に軸を置いていたわけではない。検索エンジン/レコメンデーションエンジン開発から、葛藤を経てこの技術にかけたのだ。その意思決定の決め手は、「面白いことをやらないなら生きている意味がない」という強い思いだった。『Learn or Die 死ぬ気で学べ プリファードネットワークスの挑戦』(KADOKAWA刊)を上梓した同社代表・西川徹氏が当時を振り返る。
記事 流通・小売業IT 【高島屋×三陽商会】EC事業部長2人が語る、これからの小売のDX 2020/04/14 消費者のデジタルシフト、スマホシフトが進む中、その影響を特に大きく受けるのが小売業界である。デジタル化の推進は、他業界以上に待ったなしの状況である。2020年2月、ブレインパッド主催「DOORS BrainPad DX Conference」にて、高島屋のEC事業部長、三陽商会のデジタルマーケティング部長 兼 EC運営部長が登壇。小売業におけるEC、デジタルマーケティング、DX(デジタルトランスフォーメーション)の戦略を明かした。
記事 デジタルマーケティング・マーケティングオートメーション・O2O 日経データサイエンティスト&デジタルガレージCDO対談、DXのためのデジマとは? 2020/03/30 デジタルマーケティングではデータの扱いがキモになるが、そもそもデータ収集で挫折している企業が多い。その上、苦労して統合データ基盤を作ったとしてもそのデータは限定的で、なかなかビジネスの役には立たない。そう指摘したデジタルガレージのCDO(チーフ・デジタル・オフィサー) 渋谷 直正氏は、「今、デジタルマーケティングにパラダイムシフトが起きている」と語る。日本経済新聞社のDX推進室データドリブングループマネジャー データサイエンティスト山内 秀樹氏、ブレインパッドのデータビジネスエバンジェリスト佐藤 洋行氏らデータのエキスパートを交え、“デジマの未来”が議論された。
記事 ストレージ 「分子メモリ」は何がすごい?ストレージの限界超えた次世代技術 2020/03/25 私たちが扱う情報量が年々増え続ける一方で、その情報を保管する磁気ディスク(HDD)の容量には技術的な限界が近づきつつあります。その限界を超える技術が「分子メモリ」です。これは量子コンピュータのように量子世界の分子をコントロールして記憶媒体として用いるまったく新しい技術であり、メモリの常識を覆す可能性を秘めています。それは一体どんな技術なのか、現時点で明らかになっていることを解説します。
記事 スタートアップ・ベンチャー イスラエルテック22社まとめ、「スタートアップ国家」が誇るAI、IoTの最新技術 2020/03/17 面積2.2万平米(日本の四国程度)、人口約900万人と小規模な国ながら、毎年数百を数えるスタートアップが立ち上がり「スタートアップ国家」「中東のシリコンバレー」と称される国、イスラエル。自動運転やサイバーセキュリティ分野に特に強く、高い技術力を生かしたプロダクトが、次々世に出てきています。今回は、2020年1月、ラスベガスで開催されたCES2020のイスラエルパビリオンに出展していた企業22社の概要を、総覧として紹介します。その詳細は自身で確認いただく必要はありますが、きっかけとしてご覧ください。
記事 ビッグデータ GPUの基礎解説:用途は画像処理からAI開発へ、NVIDIAとAMDの動きは? 2020/03/13 コンピュータの部品は似た名称のものが多く混同しがちで、GPUもその1つです。従来、GPUという単語はゲームや映像制作の場でしかあまり聞くことがありませんでしたが、データ分析や人工知能(AI)の文脈でもGPUという単語が登場する機会が増えました。この特徴や用途、市場について、やさしく解説します。
記事 ビッグデータ 「FPGA」をわかりやすく解説、CPUやASICとどう違うのか 2020/03/03 FPGAは、通信機器やデータセンター、産業機器から家電にまで搭載される集積回路(IC)の一種です。約40年前から存在する技術ですが、通信量の肥大化、ビッグデータの活用、AIの登場、さらにFPGA自体の性能向上に伴い需要が高まり近年市場が拡大しています。ほかの集積回路と比較しつつ、わかりやすく解説していきます。
記事 流通・小売業IT ゼロからわかるRFID 流通小売業効率化のため、押さえておくべき基本知識 2020/02/19 「Suica」など交通系ICカードやクレジットカード、パスポートにも使われている小さなタグを使って情報をやり取りする技術、「RFID」。1980年代には技術的に完成していた比較的古い技術ですが、コストが高すぎてビジネス展開はされませんでした。技術が進歩しコストが下がったことで広く普及し始め、AIなどの新技術と組み合わせて業務を効率化する「スマートストア」などに応用されるようになり再注目されています。本記事ではこのRFIDの基礎知識についてやさしく解説していきます。これからビジネスにRFIDを取り入れる上でも、ポイントを押さえていきましょう。