記事 グローバル化 「東欧のシリコンバレー」、その正体 1人あたりソフトウェア輸出額は日本の7倍 2020/01/09 日本人にとってなじみのない国、ベラルーシ。ベラルーシといえば「旧ソ連の独裁国家」、「美男美女大国」と連想される方もいるかもしれない。あながち間違ったイメージではないが、そこにもう1つエッセンスを加えたい。それは「東欧のシリコンバレー」である。ベラルーシはその歴史的背景から理数系(STEM系)人材が多く、エストニアの次の隠れたIT大国として注目度が高まりつつある。だが現状、ベラルーシに関する日本語の情報は非常に乏しく、日本における認知度も低い。本稿でベラルーシのIT事情、東欧のシリコンバレーと呼ばれる理由について紹介していく。
記事 IT市場調査 API管理ツール比較のポイントをガートナーが解説、グーグルやIBM、Muleらの評価は? 2019/12/27 サービスをつなぎ合わせたり、開発を効率化/迅速化させる「API(Application Programming Interface)」への注目が高まっている。こうしたAPIを管理する製品・ツールの選定のため、ガートナーが毎年、取りまとめているのが「Magic Quadrant for Full Life Cycle API Management(以下、マジック・クアドラント)」だ。これをみれば、グーグル(Apigee)やMuleSoft、IBMらがしのぎを削る現状が見て取れる。ガートナー シニア ディレクター,アナリストの飯島公彦氏がAPI管理とは何かを解説するとともに、マジック・クアドラントによる各製品の動向、強み、製品選定のポイントなどを指南した。
記事 IT市場調査 2020年のCIOの「アジェンダ」、1000名調査でわかったデジタル化適合の3つの分かれ目 2019/12/19 ITの技術革新を背景に世の中の変化が加速し、先行きを予測する難度は増す中、企業には、より適切かつ多様な変化対応が求められている。もしも、それが難しければ競合他社に先行を許し、最悪の場合には市場から退場を迫られる。では、転換期の勝者となるために、CIO(最高情報責任者)はどう変化に臨めばよいのか。ガートナー バイス プレジデント アナリストの藤原恒夫氏が、CIOが今後、優先的に取り組むべき課題について論じる。
記事 製造業IT なぜ人々はMaaSに興味を持つのか? ニューヨーカーの35%が配車サービスを利用 2019/12/16 自動車のテクノロジー活用といえば代表的なものが自動運転だが、ここへきてハードとしての自動車だけでなく、交通を1つのサービスとしてとらえ、クラウドやデータを駆使してモビリティ(移動)をシームレスにつなぐ「MaaS」(Mobility as a Service:サービスとしての移動)にも注目が集まる。自動車関係に特化したリサーチやコンサルティングを行うIHSマークイットのトム・デ・ボリシャワー氏とデビッド・トリパニー氏に、新たなモビリティ手段としてのMaaSと、自動運転技術の差別化のカギになるUXについて聞いた。
記事 IT投資・インフラ戦略 【ITRが調査】企業は本当に5GとIoTに取り組んでいるのか? 2019/12/11 IoT、AI、5Gネットワークといったテクノロジーが実現レベルで到来し、今はまさに大きな時代の転換期にあるといえる。そうした中で、日本企業はどのような戦略を取るべきか。ITR チーフ・アナリスト マーク・アインシュタイン氏が、海外を含めた最新テクノロジーの活用動向とともに、国内でも萌芽期に差しかかったデジタル・イノベーションの事例を紹介する。
記事 リーダーシップ 【階層別解説】エグゼクティブ、リーダー、スタッフそれぞれが持つべきマインドセット 2019/12/03 テクノロジーは、生み出すのも「人」なら利用するのも「人」だ。本格的なデジタル時代への転換期にある今日、IT部門やITベンダーはもちろん、経営層も含めたすべての企業人に、マインドセットの大転換が求められている。ITR 取締役 シニア・アナリスト 舘野 真人氏が、来たるべき時代に向けて、エグゼクティブやリーダーに求められる姿勢、人材像について提言した。
記事 IT市場調査 【自動車市場レポート】迫り来る“冬の時代“、生産台数が戻るのは具体的にいつ? 2019/11/26 中国の景気後退から予測されていた自動車生産台数の減少傾向が、いよいよ深刻さを増してきた。これまでも不安視されてきた悪材料が、その影響力を強めているのが理由だ。生産台数の落ち込みはどこまで続くのか、また再び盛り上がるのはいつなのか。今後、世界の自動車市場のバランスはどう変わっていくのか。そして日本の自動車メーカーや関連企業はどう対応すべきなのか。IHSマークイットのシニアアナリスト濱田 理美氏が解説する。
記事 VPN・広域イーサ ペーパレスFAXが一部で人気のワケ 700社調査から考える、2020年に向けたインフラ整備 2019/11/13 2020年1月にはWindows 7がサポート終了を迎え、同年4月には中小企業も長時間労働の規制対象となる。すでにPC端末の入れ替えや業務アプリケーションの更新に着手している読者の方々も少なくないだろう。だが、企業のITインフラにおいて忘れてはならない要素がもう1つある。それは社内外のデータ授受を担う「ネットワーク」だ。VPNやリモートアクセスなどのデータ通信、およびペーパレスFAXなどの音声/FAX通信についてデータを基に考察する。
記事 医療IT 医療ITがことごとく「スケーラビリティの限界」を迎える理由 2019/11/12 医療業界においてITの果たす役割は、医療の品質と効率を含むあらゆる観点で非常に重要であるが、医療ITがその真価を発揮するには、ある一定の守るべきルールとしての標準と規約がある。どれほど高度に独自のカスタマイズを行っても、それらのルールから外れていたために、最終的に「スケーラビリティの限界」を迎える医療ITが後を絶たない。なぜなら、その標準と規約が、規模の拡大とともに必ず必要となる「ITの相互運用性」を担保するものだからである。本稿では、今後の医療ITにおいて、最も重要な要素の1つである標準と規約について解説し、それがもたらす医療ITの相互運用性について述べる。
記事 IT市場調査 FPD(フラットパネルディスプレイ)市場動向を解説、注目のOLEDはどうなるのか? 2019/10/29 FPD(フラットパネルディスプレイ)は、スマートフォンやPC、テレビなどの製造では必須となる構成部材だ。現在のグローバルシェアは中国と韓国で大半を占めている。しかし最近では、米中貿易戦争や日本による韓国への輸出管理強化などを受け、同市場への影響が懸念されている。IHSマークイット ディスプレイ部門 シニアアナリスト 宇野 匡氏が、気になるFPD市場動向や注目されている新技術について解説する。
記事 スタートアップ・ベンチャー Disruptor 50(破壊的な50社)の分析で判明、イノベーションの「空白地帯」 2019/10/08 皆さまは米CNBCが毎年発表している「Disruptor(破壊者) 50」をご存じだろうか? Grab、Indigo Ag、Rent the Runway、Lemonadeなど未上場のイノベーション企業50社のリストで、新たな事業を構想する上では“宝の山”と言える。筆者が所属するドリームインキュベータでは毎年、このDisruptor 50のリストを分析しており、この記事では「日本企業が事業創造を行う上で、Disruptorたちのどこに学ぶべきか」をテーマに、本リストを紹介したい。
記事 IT投資・インフラ戦略 クラウド・オンプレミス比較だけじゃない、「システム形態」選びの3つの視点 2019/09/24 企業がIT基盤のシステム形態を選択する際、従来は「生産管理などの基幹系システムは自社設備(オンプレミス)が適している」「グループウェアなどの情報系システムはクラウドが適している」と言われることも多かった。ところが、DX時代にはこうした経験則が必ずしも当てはまらなくなってきている。3つの視点を基に、調査を通じて「最適なシステム形態とは何か」考えていく。
記事 IT市場調査 Google CloudもついにVMwareと提携、これでAWS、Azureと揃い踏みだが…? 2019/09/06 Google CloudとVMwareは提携を発表。Google Cloud上でVMware環境を提供する「Google Cloud VMware Solution」を発表しました。
記事 IT市場調査 折りたためる「フレキシブル有機EL」は普及する? ディスプレイ市場最新動向を解説 2019/09/06 テレビ、ノートPC、スマートフォン、タブレット、スマートウォッチ、さまざまなデバイスが発展する中で、我々の生活にはますます「ディスプレイ」が溢れてきた。世界経済の失速が懸念される中で、薄型・平坦な液晶全般を指すフラットパネルディスプレイ(FPD)の市場はどう変化していくのだろうか? 「印刷方式有機EL」「フレキシブル有機EL」など、最新技術の市場性はどのくらいあるのか? IHS Markit テクノロジーの謝勤益(David Hsieh)氏が解説する。
記事 IT市場調査 短期的にビジネスチャンスがありそうなテクノロジーTop10、3位は「5G」、2位は「AI」 2019/08/26 グローバルなIT業界団体CompTIA(the Computing Technology Industry Association)のEmerging Technology Communityは、短期的にビジネスチャンスがあるとされる新興テクノロジーのトップ10リスト 2019年版を発表しました。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ 2024五輪採用か、eスポーツプレーヤーが『ファミ通』の表紙をかざる未来の話をしよう 2019/08/06 「2024年のオリンピックの正式種目として検討」という枕詞でひんぱんに取り上げられるようになったeスポーツ。まだまだ単なる「ゲーム」というイメージも強いが、そのブームはすでに世界中に広がっている。日本のeスポーツ界の黎明(れいめい)期から当事者として関わる、国内初のeスポーツ専業企業・ウェルプレイド代表 谷田 優也氏、ゲームメディア『ファミ通』グループ代表で日本eスポーツ連合副会長 浜村 弘一氏、日本初のeスポーツのサッカー専門メディア『VAMOLA eFootball News』編集長 ちゃまくん氏の3名を交えた議論が行われた。メインファシリテーターは、財務副大臣 鈴木 けいすけ氏が務める。
記事 IoT・M2M IoT市場は今後どうなる? 急速に立ち上がるIoTセキュリティの「市場」と「懸念」 2019/07/17 新たなビジネス、知識、価値、サービス等の創出が期待されるIoT。もはや当たり前に聞くようになったキーワードだが、実際にはどのような市場が形成されているのだろうか。出荷台数ベースのIoT機器市場やIoTセキュリティ市場、マイクロコントローラーの市場など、IoT関連市場の今後の動きを詳しく分析する。
記事 その他ハードウェア ドローンやウエアラブル、新時代のデバイス9種を「生かし切る」3つのポイント 2019/07/11 センサーや監視カメラといったさまざまな機器から得たデータを活用する「IoT(Internet of Things)」やスマートグラスやスマートウオッチに代表される「ウエアラブル端末」。これらの新しいデバイスによるIT活用への取り組みは企業がデジタル時代を生き抜く上で無視できなくなりつつある。こうした新しいデバイスによるIT活用は業種によって適用場面も大きく異なるが、中堅・中小企業が取り組む際に最も留意すべきポイントとは何か?「業種を意識しつつ、業種に縛られない」をメインテーマに、最新の調査データを踏まえながら探っていくことにする。
記事 医療IT “医療用ソフトウェア”審査が世界的に短期化、先進国と途上国、狙うべき市場はどっち 2019/07/09 人命を扱う医療業界において、ITが真価を発揮するには、各国で正しく許認可を受け、製品登録を行う必要がある。医薬品に対して各国で規制が行われているのはわかりやすいが、見落とされがちなのが、医療機器と、医療用ソフトウェアの規制の在りようだ。今、この2つの規制が各国で変化しており、先進国と発展途上国ではその違いが顕著だ。医療ITビジネスの注目すべき勝負ドコロをグローバルな観点でお教えする。
記事 IT市場調査 【自動車市場レポート】販売台数「2年連続マイナス」の衝撃、米中摩擦やMaaSの影響は 2019/07/03 リーマンショック後の落ち込みから2017年頃まで順調に伸びていた自動車の販売市場だが、ここにきて陰りを見せ始めている。「2019年は販売数の低迷が予測され、2018年に続き2年連続でマイナスになる可能性があります」と語るのは、IHSマークイットの川野 義昭氏だ。今後の自動車販売市場の予測と日本市場の最新動向について、政治的、環境的、またCASEやMaaSといった技術的な側面からのファクターを織り込みつつ、詳細に解説してもらった。
記事 ブロックチェーン・Web3 ブロックチェーン導入予定はわずか11%、回避すべき7つの落とし穴とは--ガートナー 2019/06/25 ブロックチェーンが高い関心を集める一方で、市場の実態はかけ離れているようだ。ガートナーが3,000人を超えるCIOを対象に実施した2019年CIOアジェンダ・サーベイにおいて、ブロックチェーンを「導入済み」、あるいは「近く導入予定」と回答したのはわずか11%にとどまった。同社によれば、「その大半が初期の実験段階より先に進めていないことが考えられる」という。
記事 人材育成・人材獲得 約半数が“2年以内に辞めたい”──「ミレニアルの意識調査」デロイトが発表 2019/06/17 5月28日、デロイト トーマツ コンサルティングが「ミレニアル年次調査2019」を発表した。今回で8回目となる「ミレニアル年次調査」は、同社が42カ国のミレニアル世代と10カ国のZ世代を対象に行った調査である。調査発表会では、まずグローバルの傾向、日本の傾向について説明し、最後に同社 執行役員のキャメル・ヤマモト氏がいま企業の人材活用に何が求められているかを語った。
記事 クラウド 「進撃のグーグル」、クラウド基盤市場でアマゾンやMSを超えるには 2019/06/04 本連載では、ITトレンドから毎回ホットなキーワードを取り上げ、その最新動向とともに筆者なりのインサイト(洞察)や見解を述べたい。第16回に取り上げるキーワードは「クラウド基盤サービス」。第13回でその市場動向と日本のベンダーの行方について記したが、今回はこの分野をリードするグローバルベンダー3社のバトルに焦点を当てる。特にグーグルがこの勢いのまま「進撃」し、アマゾンウェブサービスやマイクロソフトのシェアを奪うか、という視点で考察したい。
記事 5G 5G徹底解剖:価格はいくら? 端末はいつ出る? 日本でいつ普及する? 2019/05/29 いよいよ「5G(第5世代移動通信システム)」が、商用サービスを開始するフェーズに来ている。米国や韓国などではサービス利用が始まり、日本でも本格的なサービスが2020年春に始まることになった。5Gの商用化が現実となりつつある今、移動通信市場はどう変化していくのだろうか。5G導入の現状、および5Gに期待されている経済効果について、IHSマークイットのアナリスト 大庭光惠氏が解説する。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ 動画配信サービス市場を徹底解説、勝者はアマゾン?Netflix?ディズニー? 2019/05/21 3月には「Apple TV+」が、4月には「Disney+」が発表されるなど、大手企業の参入が続く動画コンテンツ配信オンラインビデオサービス。米国ではNetflixの躍進が続いているが、これに対抗するようにディズニーがHuluを完全子会社化することが発表された。またアジアでは中国勢が猛威を振るっており、日本ではdTVらが争う。テレビなどの既存のプレイヤーから見ても、あるいは日本視点で見ても黒船襲来の様相を呈しているオンラインビデオサービスの市場だが、その動向について、IHS MarkitのMaria Rua Aguete氏が解説する。
記事 医療IT 米国の医療AIが抱える“複雑な事情”と苦しい打開策 2019/05/17 AI先進国、米国。この国では医療分野のAI活用でも世界をリードしている。しかし、意外にも米国では医療AIが本領発揮できないように、あえて制限をかけているという側面もあるという。それはなぜなのか。そして、日本の医療AIとその規制はどうなっているのか。尚、本稿では、「医療AI」を主に臨床目的で使用されるものと定義した上で議論を展開したい。
記事 サーバ サーバ仮想化だけじゃない!「HCI」がクラウドや業務システムを変える理由 2019/05/14 以前に本連載でも触れたように、HCI(ハイパーコンバージドインフラ)は中堅・中小企業においてもサーバ仮想化を実現するシンプルな手段として注目を集めている。しかし、昨今では「伸縮性を持ったクラウドを活用したい」「業務アプリケーションやミドルウェアの管理負担を軽減したい」と考えるユーザ企業にとってもHCIが重要な選択肢となりつつある。なぜ、HCIがクラウドや業務アプリケーション/ミドルウェアと関連してくるのだろうか?最新の調査データを踏まえながら、その理由を明らかにしていこう。
記事 製造業IT 波乱含みの自動車「生産」市場の動向、米欧中の規制はどんな影響を及ぼすのか 2019/05/08 自動車のグローバル市場を生産の面から見ると、2018年は多くの問題が明るみに出た年だった。「2019年はこの逆風を乗り切る“試練の年”になる」との見通しを示すのはIHS Markitで、ライトビークル(一般乗用車やSUV、ライトトラックを含めた広義の自動車)の生産予測を担当するマーク・フルソープ氏だ。生産視点からみた自動車のグローバル市場について、米国の「通商拡大法第232条」、英国の「Brexit」、中国の「国6a/b」、「CASE(Connected、Autonomous、Shared、Electric)」などによる影響について見解を聞いた。
記事 グローバル化 インド「伝統の」繊維産業、脱中国進まずとも有望なワケ 2019/03/28 インドでは、繊維産業は数世紀前にさかのぼることのできる伝統のある産業の1つだ。2030年までに中間所得層が5億人に到達するインドでは現在、急速に市場が拡大している。こうした要因はすべて、長い目で見るとインドの繊維産業に追い風となるだろう。競争とイノベーションに真摯に取り組めば、インドの繊維産業は、今後も成長していくと思われる。インドに拠点を置くコンサルタントが、現地の繊維産業を分析する。
記事 デジタルマーケティング・マーケティングオートメーション・O2O なぜあなたの顧客は逃げていくのか? 3タイプ別「顧客維持率」向上のアナリティクス術 2019/03/19 「顧客維持率」はあらゆる企業にとって最も重要な指標であり、その維持率の向上は多くの企業にとって最優先事項だろう。では、顧客を維持するためにデータをどう分析すればいいのだろうか。ガートナーのバイス プレジデントアナリスト、ガレス・ハーシェル氏はアナリティクスを行う前段階として、顧客を大まかに「もろい顧客」「エンゲージメントの低い顧客」「不満を持つ顧客」の3つのタイプに分けて、それぞれに対応策を考える必要があると説く。