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  • 2011/02/10 掲載

メールシステムはクラウド化すべきか。TCO削減と信頼性を両立するメールセキュリティ仮想アプライアンスに迫る

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ITシステムの運用・管理コストを削減可能なソリューションとしてクラウドが注目されているが、メールシステムはどうか。企業活動におけるメッセージング環境の重要性は今さら語るまでもなく、安全性や信頼性の確保は必須だが、コンプライアンスやガバナンスまでも含めたセキュリティを考えるとクラウドが必ずしも最適な選択ではない。今回紹介する「メールセキュリティ仮想アプライアンス」は、コスト削減をはじめとする仮想化のメリットと、高性能かつ高精度なメールセキュリティを両立できるという。世界最大級の銀行でも採用され、メール処理能力を400%も向上させた実績のある「Sentrion MPV」について、開発元のセンドメールとシステム構築を行うパートナーであるBBSecに話を伺った。

メールシステムはクラウド化すべきか?

――メールシステムをオープンなクラウドサービスに切り替えて、コストダウンや業務効率を上げようとする企業も増えているようです。企業のメールシステムはクラウド化すべきなのでしょうか。

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センドメール
日本法人社長
末政延浩氏
 センドメール 末政 延浩氏(以下、末政氏)■ガートナーが発表している統計によると、クラウドへの移行は、米国でもさほど進んでいないという現実があります。センドメールはグローバルにビジネス展開していますが、実感として同様の認識があります。その理由としては、大手企業を中心として、やはりセキュリティ面を懸念されることが多く、とくにオープンなクラウド──不特定多数の人も利用できる、いわゆるパブリッククラウドでは、その不安が大きいようです。

 実際、一度パブリッククラウドに移行したメールシステムを、コンプライアンスやパフォーマンスの観点から、結局オンプレミス(社内設置)に戻したという事例もいくつかありました。クラウド化の流れはこれからも続くでしょうが、適用するシステムを吟味する必要があり、とくにメールは、セキュリティ面をはじめ、熟考を要するシステムの1つだと思います。

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ブロードバンドセキュリティ
特命(技術企画担当アーキテクト)
安藤一憲氏
 ブロードバンドセキュリティ 安藤 一憲氏(以下、安藤氏)■米国でも、一気にクラウド化が進んだ時期がありましたが、現在は、揺り戻しとも言える現象が起きていますね。末政氏が言うように、現実問題としてクラウド化に適さないシステムが存在しているので、棲み分けが自然に進むのではないでしょうか。

 よく言われる問題ですが、データが海外にある、あるいはどこにあるか分からない状態は、コンプライアンスの観点からは望ましくありません。自国の法律が及ばない外国に自社のデータを預けるのはリスクですね。米国では、e-ディスカバリー(電子証拠開示)の施行によって、いざというときにメールデータや添付ファイルなどを証拠として開示できないと、罰せられたり、裁判で不利になることがあります。この際、メール本文だけでなく、送受信ログの保全も非常に重要なポイントとなります。メール本文は偽造が容易なテキストファイルに過ぎませんが、ログファイルで裏付けられれば証拠としての価値が高まるからです。こうしたログ保全などの機能をきちんと担保していないと、企業としてはメールシステムのクラウドサービスを利用しにくいですね。

仮想化のメリットをメールシステムにもたらすソリューション

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