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- 2026/10/09 08:27 掲載
米AT&T、オープンAIと法務AIで旗艦協業 社内法務組織を土台に実務の流れを設計する
土台になるのは、2026年1月に始まったAT&Tの社内法務組織「AT&T LegalEdge」。AIを重視した専門組織で、最初の6カ月でほぼ100件の案件を扱ったという。新たな取り組みでは、この蓄積をもとに、AT&Tの法務部門全体で使える能力を築くとしている。
狙いは、社内に蓄えた知見を探しやすくすること、定型的な法務業務を効率よくこなすこと、そして法務の専門家が発想や戦略、主張に使える時間を増やすことだ。
AIエージェントをどう使うかは、弁護士が決める。よくある質問には、エージェントが回答する場合がある。一方、弁護士が法的助言を行う場面では、エージェントは関連する情報を集めて要約し、弁護士を支える役割を担う。ガバナンス、守秘、説明責任、人間による確認を、すべての工程に組み込むという。
AT&Tの上級執行副社長兼法務責任者(ゼネラルカウンセル)のDavid McAtee氏は、「AIは個人の生産性を上げるだけでなく、法務の仕事が組織の中をどう流れ、知見がどう残り、弁護士が何に時間を使うかを考え直す機会になる」と説明した。そのうえで、「AIで仕事の範囲も速度も広げられるが、法的な判断は人間が担う」と強調した。
同社の上級副社長兼最高コンプライアンス責任者(CCO)のBill Ryan氏は、「成功は導入した技術の量では測らない。品質が上がったか、知見が使いやすくなったか、再利用できる仕組みができたか、専門家の余力が増えたかで測る」と述べた。
オープンAIでGM Legal Industryを務めるJason Boehmig氏は、「AIは社内の法務チームが、新たな事業機会の評価や意思決定の支援を通じて、事業にいっそう貢献する助けになる」とコメントした。AT&Tが法務の専門知識と蓄積した知見を全社に生かす方法を見直し、先導役になっているという。
金額や期間、導入規模など、具体的な数値は公表されていない。
では、AT&Tはなぜ、自社の法務組織をオープンAIと組んで作り直すのか。背景には、すでに外部から取り込み始めている業務の大きさと、2023年から続く社内AIの蓄積がある。
・法律事務所の仕事を内製? 約30人の法務AI組織の実力
・ChatGPT社内ツールから3年、AT&Tが積み上げた経緯
・公式が明かさなかった金額・期間・導入規模の行方
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