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- 2026/10/21 20:27 掲載
アンソロピック、サソリ神経毒に結合するタンパク質をClaudeで設計 211件中17件が合格
同社によると、サソリの刺傷は年間120万人以上に起こり、3,250人以上が死亡している。多くは医療へのアクセスが限られる地域の子どもで、治療薬は製造費が高く、開発費も回収しにくいことから、顧みられない熱帯病とされている。
研究は、投資調査会社のCitrini Researchが意欲のある非専門家でも人の健康に関わる現実の課題に取り組めるかと持ちかけたことから始まった。アンソロピックがCitriniと共同で修正したプロンプトと4回の追加指示を与え、モデルは「Claude Science」の中で約64時間、主に自律的に作業した。標的は、メキシコ、ブラジル、北アフリカ、中東に由来する5種の神経毒(Cn2、Ts1、AaH I、AaH II、LqhIII)。
モデルは12種の設計ツールで31万8,484件を生成して180件を選び、研究チームが31件を加えて計211件とした。委託研究機関のAdaptyv BioとTwist Bioscienceが、表面プラズモン共鳴(SPR)で結合を測定した。
基準は、両機関で結合が確認されること(LqhIIIはAdaptyv Bioのみ)、全反復で結合が見られること、結合の強さを示す解離定数(KD)が1マイクロモル以下であること、無関係なヒトタンパク質CLEC12Aに結合しないこととした。
その結果、基準を満たしたのは17件。内訳はCn2が7件、AaH IIが4件、AaH Iが4件、LqhIIIが2件だった。単一の毒素を狙った60件のうち11件(18%)が該当した。
一方、結合を確認したのは組換え毒素だけで、細胞での中和試験や動物での有効性試験は行っていない。同社は、抗毒素を作ったとは主張しないとしている。
211件の設計と実験データは、研究者が利用できるよう公開した。AI創薬をめぐっては、各社の競争が激しくなっている。
では、211件のうち17件という結果は、AIによる創薬の何を示しているのか。第2段落では、5種の毒素への挑戦で明暗を分けた点と、投資調査会社の非専門家たちが踏んだ異例の手順を取り上げる。
・5種すべてに効く「万能」の分子は作れたのか
・最強候補Cn2-B1と、既存の抗体が重なる点
・非専門家が巨大プロンプトで挑んだ舞台裏
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