- 2026/01/27 掲載
三菱UFJ・SMBCも激変「銀行対外系システム」、その超重要“設計思想”を徹底解説(3/3)
日本のBaaSビジネス状況とは?
近年、国内でも「BaaS(Banking as a Service)」基盤の構築と提供に取り組む動きが加速している。とりわけデジタルバンキングの文脈では、BaaSが「対外系システム」としての役割を担い始めており、API接続によって企業・サービス側に“埋め込まれる(Embedded)”形で、銀行の機能が再定義されつつある。
小俣氏は「BaaSとは、単なるAPI開放ではありません。そこに“カスタマーサポート”や“銀行業務処理”を含む“裏側の業務”がパッケージ化され、他社(一般企業やフィンテック企業)に提供されるところまでを指します」と述べる。
つまり、銀行が自前で担ってきた付随業務処理であるバック・オフィスそのものが“商品”となり、他社に提供される時代に入ったということだ。
日本のBaaSプレイヤーは、大きく2つの系譜に分類できる。1つは、銀行自身が母体となり、自らのデジタル戦略の一環として構築した「金融機関由来」のBaaS基盤である。
もう1つは「FinBASE」や「BeSTA-BaaS」のように、ITベンダーやコンソーシアムが起点となって複数の金融機関へ展開していく「フィンテック由来」のBaaS基盤だ。
小俣氏は「残念ながら、日本ではグローバルでも活躍できるEnabler(BaaS提供業者)は育ちませんでした。BaaS基盤を自行開発できない場合、地域金融機関が選べる手段は限定的です」という。
ここまで見てきたように、国内においても「対外系=BaaS×チェックアウト」という構図は明確になりつつある。しかし次に問われるのは、この構造を前提に、どの金融機関が、どのような戦略で“勝ち筋”を描けるのかである。
次章では、金融機関由来・フィンテック由来のBaaSプレイヤーを整理しながら、その分水嶺を読み解いていく。
■DBX2026開催のお知らせ
本記事で描かれているデジタルバンキングをさらに具体的に見聞きし理解できるデジタルバンキング展(DBX2026)が2026年3月12日(木)・13日(金)に開催される。国内外のデジタルバンキング先進事例を確認できる。
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