- 2026/01/27 掲載
三菱UFJ・SMBCも激変「銀行対外系システム」、その超重要“設計思想”を徹底解説
1979年、慶大大学院修了。 地域金融機関の企画部門に勤務後、コンパックコンピュータ、NTTソフトウェアを経て2005年アカマイ・テクノロジーズ社長、米国本社ヴァイスプレジデント、日本法人会長を歴任。16年ニッキン特別顧問、20年12月みんなの銀行社外取締役に就任。欧米のデジタル・バンキングの事情に精通。国内の金融機関からデジタル戦略をテーマに、数多くセミナー依頼を受ける。
- 対外系:銀行が外部サービス・事業者と接続するためのシステム領域
(従来は全銀・ANSER・CAFIS、今後はAPI/BaaS基盤が中心) - BaaSゲートウェイ:銀行口座からの決済・融資・KYC・その他金融サービスなどをAPIで提供する接続基盤
- チェックアウト・オプション:POSやEC・サブスクなどの「支払い選択画面」に提示される決済手段群
「対外系=全銀+キャッシュ」からの脱却とは?
コア・バンキングシステムのモダナイゼーションの先進事例として北國銀行が挙げられる。それだけでなく最近、地銀上位40行ほどが対応に動き出していることを、筆者の記事では紹介した。また、GMOあおぞらネット銀行と01Bank、ドコモSMTBネット銀行(旧住信SBIネット銀行)、みんなの銀行がBaaSビジネスで先行している状況も、すでに広く報じられている。
業種を超えた「つながり」をネットの世界で創り出すBaaS基盤と現行の対外系システムとは、何が違うのだろうか。
これまで銀行における「対外系システム」といえば、全銀ネットやANSER、あるいはCAFISと接続するフロントエンド・プロセッサーを意味していた。
そこでは“外部とつながる窓口”が、明確に定義された専用線とプロトコルによる“閉じた世界”として構築されてきた。そこに接続していれば銀行の「対外系要件は満たしている」とされた。
だが、クラウドAPI時代における「デジタルバンク」において、この前提は大きく揺らいでいる。小俣氏は「コア・バンキングシステムの“対外系”は、これからは『BaaSゲートウェイとチェックアウト・オプション』で再定義されます」と語る。
つまり、従来の全銀やANSER・CAFISへの接続を踏まえ、APIゲートウェイそのものが“対外系”として機能し、しかもそれ自体が商品価値を持つ時代が来ていることを意味する。
「銀行の外部接続」は、どこにつながっているか(チャネル)ではなく、どのような支払・送金・決済体験を提供できるか(アクセス)で評価される段階に入った、ということだ。
【次ページ】チェックアウト・オプションの進化がもたらす業界再編の兆し
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