米交通当局、テスラ車28万台の調査開始　ハンドル制御不能の報告で

［ワシントン　１日　ロイター］ - 米運輸省道路交通安全局（ＮＨＴＳＡ）は１日、米電気自動車（ＥＶ）大手テスラの２０２３年型のセダン「モデル３」とＳＵＶ（スポーツタイプ多目的車）「モデルＹ」計２８万台について、ステアリング制御不能とパワーステアリング機能喪失の報告が１２件寄せられたことから予備調査を開始したと発表した。

モデル３のドライバーの１人が５月に寄せた情報によると、「車のハンドルが動かなくなり、道路から逸れて木に衝突した」という。

またジョージア州アルファレッタ在住のドライバーは６月、購入から２週間のモデルＹがショッピングセンターを出るときに「突然ハンドルが効かなくなった」と報告した。

別のドライバーはＮＨＴＳＡに対し、購入して１カ月以内のモデルＹのパワーステアリングが機能しなくなり、運転に危険を感じたと説明。テスラ側は部品不足を理由に出張修理の日程を延期した後、不具合については最近判明した問題だと認め、ステアリングラックを全て交換する可能性を伝えてきたという。