米ＦＴＣ、連邦地裁にＩＣＥのブラック・ナイト買収阻止訴訟取り下げを通知

［７日　ロイター］ - 米連邦取引委員会（ＦＴＣ）は７日、インターコンチネンタル取引所（ＩＣＥ）が住宅ローン関連ソフトウエア・データ分析会社ブラック・ナイトを１１７億ドルで買収する計画の阻止を求める訴訟を取り下げたい、とカリフォルニア州北部連邦地裁に通知した。

当事者間での和解交渉が合意に近づいているためで、訴訟取り下げの申し立てはＩＣＥやブラック・ナイトと共同で行った。

訴訟の審理は１４日に開始される予定だった。

ＦＴＣは３月、ＩＣＥがブラック・ナイトを買収すれば住宅ローン関連データ市場でＩＣＥの価格決定力が強まり、消費者の負担増につながるとともにイノベーションを阻害するとの懸念から、買収阻止を目指すと表明していた。

これに対してブラック・ナイトは７月半ばにＦＴＣの不安を緩和するため、傘下の住宅ローンデータサービス部門オプティマル・ブルーを７億ドルで売却する方針を打ち出した。それ以前にはローン組成プラットフォーム「エンパワー」を手放す意向も示している。