ＮＺとブラックロック、気候インフラ投資基金創設へ　12.2億ドル

[ウェリントン ８日 ロイター] - ニュージーランド（ＮＺ）政府と米資産運用大手ブラックロックは８日、太陽光や風力、グリーン水素、蓄電池技術などに投資する２０億ＮＺドル（１２億２０００万米ドル）の気候インフラファンドを創設すると発表した。日程は明らかにしていない。

ブラックロックのラリー・フィンク会長兼最高経営責任者（ＣＥＯ）はビジネスＳＮＳ（交流サイト）リンクトインに「ブラックロックがこれまでに立ち上げた単一国の低炭素移行投資イニシアチブの中で最大規模だ」と投稿。「ＮＺ企業は国のエネルギーシステム全体に気候インフラを拡大するため、より多くの資本プールにアクセス可能になる」とした。

ＮＺの電力セクターは既に再生可能エネルギーが大部分を占めるが、政府は１００％に引き上げる目標を掲げている。

ウッズ・エネルギー相はファンド創設がＮＺの排出削減を加速させると指摘。完全に再生可能な電力システムを世界で最初に実現する国の一つとなる好位置にあると述べた。