ネット視聴に費用負担案＝ＮＨＫ、配信「必須化」―総務省会議

ＮＨＫのインターネット活用業務について議論する総務省の有識者会議が１０日開かれ、地上波テレビ番組の同時・見逃し配信などのネット配信業務を、放送と同じ位置付けの「必須業務」とする案が示された。テレビを持たずにネット視聴する人にも費用負担を求める方針だ。

これに対し、有識者からは大きな異論は出ず、今後詳細を詰めた上で取りまとめ作業に入る。

案によると、費用負担については、スマホを持っているだけでなく、「視聴する意思」を要件とし、視聴するためのアプリのダウンロードや、ＩＤ、パスワードの入力などを例示した。

会合にオブザーバー参加した日本新聞協会は「受信料制度を根本から議論すべきだ。現行制度を維持した上で、それを拡大しネットの費用負担を求める議論には懸念と疑念を感じる」などと指摘した。

【時事通信社】