［１４日　ロイター］ - 米自動車大手フォード・モーターは１４日、新たに設立したフォード・インテグレーティッド・サービシズ部門の社長にアップルの元幹部、ピーター・スターン氏を起用する人事を発表した。収益率の高いデジタル・サブスクリプション・サービスの構築に携わる。

スターン氏はアップルＴＶ、ｉＣｌｏｕｄ、アップルニュース＋を統括した経歴を持ち、フォードのジム・ファーリー最高経営責任者（ＣＥＯ）の直属となる。スターン氏は内燃エンジン車部門「フォード・ブルー」、電気自動車（ＥＶ）部門「モデルｅ」、商用車部門「フォード・プロ」で、ハードウエア、ソフトウエア、サービスの統合に注力する。

他の米自動車メーカー同様、フォードも卸売業者からディーラーに至る従来型ビジネスモデルから脱却し、車両に付随するサービスによって経常的な収入を得るビジネスへの拡大を目指している。アップルもハードウエア製品に付随するサービスの事業を構築してきた。

スターン氏の最初の任務の一つは、フォードの運転支援システム「ブルークルーズ」の拡大を後押しすることになる。