米クラフト・ハインツＣＥＯが来年初めに交代、後任は北米事業社長

［１４日　ロイター］ - 米食品大手クラフト・ハインツは１４日、ミゲル・パトリシオ最高経営責任者（ＣＥＯ）が来年１月１日付けで辞任し、北米事業社長のカルロス・エイブラムス・リベラ氏が後を引き継ぐと発表した。

クラフト・ハインツは２０１９年７月、何年も低調な販売と市場シェアの喪失に見舞われていた同社を立て直すために、マーケティング分野の経験が豊富だったパトリシオ氏をＣＥＯに迎えた。

ビールの「バドワイザー」を製造するアンハイザー・ブッシュ・インベブに２０年在籍していたパトリシオ氏はクラフト・ハインツで、投資強化によるブランド再構築や、ナッツ事業の売却、サプライチェーン（供給網）の集約などに取り組んでいた。

エイブラムス・リベラ氏は来年からのＣＥＯ就任に先立ち、クラフト・ハインツ社長に即時就任。パトリシオ氏はＣＥＯ辞任後も非執行会長として会社にとどまる。

２０２０年にクラフト・ハインツに入ったエイブラムス・リベラ氏は、新型コロナウイルスのパンデミックの中で北米事業を適切に運営した手腕が評価されている。