米7月輸入物価、前月比0.4％上昇　予想上回る伸び

[ワシントン １５日 ロイター] - 米労働省が１５日に発表した７月の輸入物価指数は前月比０．４％上昇し、市場予想を上回る伸びとなった。石油製品や食料品の価格上昇を受けた。ただ基調的な輸入インフレ圧力は引き続き低調だった。

ロイターがまとめた市場予想は、関税を除く輸入物価で０．２％上昇だった。

６月の輸入物価は０．１％下落と、前回発表の０．２％下落から改定された。

７月の前年同月比は４．４％下落。６月は６．１％下落だった。前年同月比の下落は６カ月連続。

燃料価格は３．６％上昇。食品価格は２．５％上昇した。燃料と食品を除くコア輸入物価は０．２％下落。６月は０．３％下落だった。

７月のコア輸入物価は前年同月比で１．１％下落した。今年に入り米国の主要貿易相手国の通貨に対してドル安が進行しているにもかかわらず、輸入物価は引き続き低迷している。

資本財は０．１％上昇。自動車を除く消費財は０．１％下落した。下落は２カ月連続。自動車は０．３％上昇した。

中国からの輸入価格は０．２％下落。中国からの輸入価格は２０２２年１０月以降、前月比で上昇していない。前年同月比では２．３％下落と０９年１１月以降で最大の下落となった。

７月の輸出物価は０．７％上昇。６月は０．７％下落だった。５─６月に下落していた農産物が０．９％上昇となった。大豆、食肉、小麦が上昇した一方、トウモロコシ、果物、ナッツが下落した。

農産物以外の輸出価格は０．６％上昇。工業用品・素材、資本財、自動車が上昇した。消費財と非農業用食品は下落した。

輸出物価の前年同月比は７．９％下落。６月は１１．９％下落だった。