米企業在庫、6月は前月から横ばい

［ワシントン　１５日　ロイター］ - 米商務省が１５日発表した６月の企業在庫は前月から変わらず、２カ月連続で横ばいとなった。金利上昇を背景にした需要減を見込んだ企業の慎重な在庫管理が続いた。

ロイターがまとめた市場予想は０．１％増だった。

企業在庫は国内総生産（ＧＤＰ）の重要な構成要素となっている。前年同月比は２．０％増えた。

企業の在庫投資は２０２３年第１・四半期にＧＤＰの大きな重しとなった後、第２・四半期は小幅に寄与したと見込まれている。第２・四半期のＧＤＰは年率換算で前期比２．４％増だった。

６月の小売在庫は前月より０．７％増え、７月に発表された推計値と同じだった。５月は０．６％増えていた。

６月の自動車・同部品の在庫は１．５％増と、推計値と同じだった。５月は２．７％増えていた。

ＧＤＰの算出に使われる自動車を除く小売在庫は６月に０．３％増加。推計値は０．４％増だった。

卸売在庫は０．５％減。製造業在庫は横ばいだった。

企業売上高は０．１％減。５月は０．１％増えていた。

６月の販売ペースに基づく在庫解消に必要な期間は１．４０カ月と、５月から変わらなかった。