オープンハウス、三栄建築にＴＯＢ　1株2025円

［東京　１６日　ロイター］ - 戸建て住宅大手のオープンハウスグループは１６日、三栄建築設計に株式公開買い付け（ＴＯＢ）を実施すると発表した。三栄建築はオープンハウスのもとで、創業者による指定暴力団への利益供与問題を受けて揺らぐ経営の立て直しを図る。

ＴＯＢ価格は１株当たり２０２５円で、総額約４２９億円。期間は８月１７日から９月２８日まで。買い付け予定数の下限は所有割合で６６．６７％で、上限は設定していない。完全子会社化を目指す。三栄建築はオープンハウスによるＴＯＢに賛同意見を表明し、株主に応募を推奨した。

三栄建築は創業者の小池信三元社長が指定暴力団住吉会系組員に小切手を渡したとして、東京都公安委員会から都暴力団排除条例に基づき、利益供与をやめるよう勧告を受けていた。

オープンハウスは、小池氏が保有株式を処分することが信頼回復に極めて重要な経営課題だとし、同氏の経営への影響力を排除し、コンプライアンスに基づいた健全な経営を取り戻すとしている。