米アルトリア、電子たばこジュールの輸入禁止要求　子会社の特許侵害と提訴

［２２日　ロイター］ - 「マールボロ」などを展開する米たばこ大手アルトリア・グループは２２日、子会社の電子たばこメーカーＮＪＯＹが競合の米電子たばこ大手ジュール・ラブズを相手取り、米国際貿易委員会（ＩＴＣ）に製品輸入と販売の禁止を求め提訴したと発表した。ＮＪＯＹ側は、ジュールの製品が自社の特許を侵害していると主張している。

６月には、ジュールがＮＪＯＹに対し同様の特許侵害訴訟をＩＴＣに起こしており、両社の対立が深まっている。

アルトリアは２０１８年に１２８億ドルでジュールの株式の３５％を取得。一方、今年３月にＮＪＯＹを約２７億５０００万ドルで買収すると発表する数日前、ジュール株式を手放した。

ＮＪＯＹは、ジュールの製品が２つの特許を侵害しているとし、現在販売されているジュールデバイスとジュールポッドを含む製品の販売禁止を求める意向を表明している。

また同社は２２日にもデラウェア州で同様の特許侵害でジュールを提訴しており、損害賠償を要求している。

ジュールは２２日の声明で、自社の知的財産を重んじ、ＮＪＯＹに対する申し立てを続けると表明した。