米国債利回りの上昇、ＦＲＢ政策据え置き可能に＝ＳＦ連銀総裁

[５日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は５日、連邦準備理事会（ＦＲＢ）の金融政策は「かなり」制約的な領域に入っているとの見方を示した。同時に、インフレ率を２％に引き下げる目標の達成に向けて多くの進展があったものの、こうした進展は「勝利ではない」と述べた。

デイリー総裁はニューヨークのエコノミック・クラブで、このところの国債利回りの上昇は、ＦＲＢに代わりある程度の仕事をしているとし、こうした状況が反転せず、インフレが低下し続ければ、ＦＲＢは政策金利を据え置くことができると語った。

ただ、金融情勢が緩和したり、インフレを巡る進展が停滞したりすれば、一段の利上げを実施する必要が出てくると述べた。