歴代２社長、私的流用１．６億円超＝タムロンが調査報告書

カメラの交換レンズなどを手掛けるタムロンは２日、鯵坂司郎前社長による経費流用についての調査報告書を公表した。調査の過程で、鯵坂氏の前任の社長だった小野守男氏による私的な飲食での経費流用も判明。単独や女性を伴った飲食での両氏による流用額は、計１億６０００万円超に上った。

報告書によると、鯵坂氏は特定の女性ホステスが勤める店などでの飲食費用について、２０１３年度から今年度までに、３０００万円超をタムロンに負担させていた。調査に対し「過去の社長の処理に倣った」と述べたという。鯵坂氏はさらに女性を海外出張に同伴し、飲食代などを会社に負担させていた。

小野氏は相談役在任中も含め１３～１８年度で１億３０００万円超を流用。調査には「社長業の重圧によるストレスを解消するため」と弁明した。

【時事通信社】