ＵＡＷ、トヨタなどの加入目指す　ビッグ３との賃上げ合意で勢い

Joseph White　David Shepardson

[デトロイト／ワシントン ２日 ロイター] - 全米自動車労働組合（ＵＡＷ）は２日、トヨタ自動車や米電気自動車（ＥＶ）メーカーのテスラなどＵＡＷに加入していない米自動車工場について、加入を促す取り組みを開始する方針を示した。

米国では１０月３０日、米３大自動車メーカー（ビッグ３）とＵＡＷが賃上げや福利厚生引き上げなどの労働条件改善で暫定合意し、約１カ月半にわたる一斉ストライキが終了。トヨタも、米工場に勤務する非組合員の賃金を引き上げると発表した。

ＵＡＷのフェイン会長は、ステランティスとの協約に関するビデオコメントの冒頭で、トヨタの労働者にアピール。

「彼ら（トヨタ）は１カ月前や１年前にも賃上げをすることができた。賃上げを今実施したのは、われわれを意識したものだ」と述べた。

ＵＡＷの新協約は非常に優れた内容であり、非組合員の自動車労働者の賃上げにさえつながっていると指摘。「全米の自動車会社幹部は、ＵＡＷを寄せ付けまいとして従業員の昇給を急いでいる。トヨタの将来は役員室で決まるのではなく、工場の現場で決まるのだ」などとした。