中国政府の土地販売収入、10月は前年比－25.4％　財政圧迫

［北京　１５日　ロイター］ - 中国政府の１０月の土地販売収入は前年同月比２５．４％減と、９月の２１．３％減から減少ペースが加速した。

中国財政省が１５日発表したデータを基にロイターが算出した。

資金繰りの悪化した不動産開発業者が引き続き土地の購入に慎重になっており、地方政府の財政を圧迫している。

１─１０月の土地販売収入は前年同期比２０．５％減。

地方政府の主な収入源である土地売却収入は昨年以降、急減している。多くの不動産開発業者が借り入れ規制強化を受けて、債務の返済や住宅建設で問題を抱えていることが背景だ。

エコノミストは、多額の負債を抱える地方政府が中国経済の主要なリスクになっていると指摘する。

ロイターは先月、関係筋の話として、中国当局が国有銀行に対し、地方政府向けの融資を長期の低利融資に切り替えるよう指示したと報じた。