ＬＳＥＧ、中期増収率見通し引き上げ　新たな自社株買い発表

Huw Jones

[ロンドン １６日 ロイター] - ＬＳＥＧ（ロンドン証券取引所グループ）は１６日、中期的な増収率見通しを引き上げるとともに、来年に１０億ポンド（１２億４０００万ドル）の株主還元を実施すると発表した。

２０２１年に買収した金融情報会社リフィニティブの統合にこれまで注力してきたが、データ・分析部門が収入の７０％を占めるようになる中、新たな成長段階に入る。

同社は買収効果を除いた年間増収率見通しを「１桁台半ば─後半」に引き上げ、プラットフォームへの投資と米マイクロソフトとの提携から顧客が恩恵を受け始める２４年以降に加速するとした。

また、来年の新たな自社株買いは引き続き強力なキャッシュ創出を反映したものだとした。

２３年通年の増収率は現在のガイダンスである６─８％の上限付近になるという見通しを示した。

来年から社内組織を５部門に簡素化することも発表した。データ・分析、ＦＴＳＥラッセル、リスク・インテリジェンス、株式取引を含むキャピタル・ マーケッツ、清算を手がけるポスト・トレードの５部門。