日本生命が収入トップ＝大手生保４社増益―９月中間

大手生命保険４社の２０２３年９月中間決算が２２日に出そろい、売上高に当たる保険料等収入は、日本生命保険が第一生命ホールディングス（ＨＤ）を抜いてトップに立った。本業のもうけを示す基礎利益は４社とも増益を確保した。入院給付金など新型コロナ関連の保険金支払いが減少したことが利益を押し上げた。

日本生命は終身保険の販売や再保険収入が増え、保険料等収入が前年同期比３８．４％増の４兆１０８９億円と、中間決算で過去最高を記録した。佐藤和夫常務は記者会見で、保険料等収入の「首位奪還」について「会社の規模を表す重要な指標で、喜ばしいことだ」と話した。２３年３月期に業界首位へ浮上した第一生命ＨＤの保険料等収入は、１１．９％増の３兆６８２２億円だった。

明治安田生命保険と住友生命保険は一時払い保険の販売が低迷し、減収だった。

【時事通信社】 〔写真説明〕９月中間決算で記者会見する日本生命保険の佐藤和夫常務＝２２日午後、東京都千代田区