ユーロ圏の金利、ピークかそれに近い水準＝独連銀総裁

[ミラノ ２２日 ロイター] - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーのナーゲル・ドイツ連銀総裁は２２日、ユーロ圏の金利は現在の引き締めサイクルでピークに近づいているか、すでにピークに達している可能性があると述べた。また、データによって追加利上げの必要性が判断されるとした。

講演で、金融政策の引き締めによってユーロ圏経済が「ハードランディング」するリスクについては「懐疑的」と指摘。ユーロ圏の成長見通しについては慎重ながらも楽観的であり、状況は２０２５年以降により顕著に改善するとした。

また、インフレ鈍化は「朗報」としたほか、追加利上げに関しては「データ次第」とした上で「ターミナルレート（政策金利の最終到達点）とみられる水準に差し掛かっているのは確かだ」とした。

一方で再びインフレを引き起こす可能性のあるリスク要因がまだ残っていると警告した。