Colleen Howe　Jing Xu

[北京 ２４日 ロイター] - 国際通貨基金（ＩＭＦ）のゲオルギエワ専務理事は２４日、中国が不動産市場の危機を迅速に解決し、国内の消費を拡大させるとともに生産性を高める必要があるとの認識を示した。

中国政府高官とグローバル企業幹部との会合で「中国は過去に成功した政策に依存するか、質の高い成長の新時代に向けて自己改革を行うか、という分かれ道に直面している」と述べた。

ＩＭＦの分析では、消費に一段と焦点を当てた政策構成にすれば今後１５年間で中国経済は３兆５０００億ドル拡大すると説明。そのために中国はデベロッパー破綻によって立ち行かなくなった未完成の住宅を完成させ、地方政府債務リスクを軽減するために「断固とした」措置を取る必要があるとした。

＜アップル「ビジョンプロ」年内に本土投入＞

一方、北京で開かれた「中国発展ハイレベルフォーラム」で最も注目を集める米アップルのティム・クック最高経営責任者（ＣＥＯ）は中国国営放送ＣＧＴＮに対し、中国の李強首相と「素晴らしい」会談を行ったと語った。

ゴーグル型デバイス「Vision Pro（ビジョンプロ）」を年内に中国本土市場に投入し、中国での研究開発投資を拡大し続けると表明。「中国は本当に開かれていると思う」とも述べた。

また、自動車部品製造会社ＺＦグループの幹部で、バッテリー駆動事業を統括するスティーブン・フォン・シュックマン氏は、電気自動車の販売と生産で世界をリードする中国に自社はコミットしていると言明。ＣＧＴＮに対し「われわれはここにとどまる」と述べた。