[北京 ２４日 ロイター] - 国際通貨基金（ＩＭＦ）のゲオルギエバ専務理事は２４日、中国発展フォーラムで講演し、中国が包括的な市場改革を行えば、国内経済は現行シナリオよりもかなり速いペースでの成長が見込めると述べた。

ゲオルギエバ氏は「追加の成長は今後１５年間で２０％の実質経済の拡大に相当し、現在の価値に基づくと、中国経済にさらに３兆５０００億ドル上乗せすることになる」と述べ、不動産セクターの持続可能性を高め、債務リスクを軽減し、国内消費に重点を置くよう訴えた。

未完成の住宅建設事業を減らし、不動産セクターで市場ベースの調整を一段と容認するための措置が取られれば、不動産部門の問題解決を後押しし、消費者と投資家の信頼を高めることができると指摘した。

また、国内消費への依存を高める必要があるとし、そのためには所得を引き上げ、家計の消費力を高め、年金制度など社会保障制度を「財政的に責任ある方法」で拡充する必要があると述べた。